料亭「夕月」の離れ座敷と母屋は、広い庭と池で隔てられている。雪乃が残された座敷の外は
深と静まりかえり、聞こえるのは鈴虫の物悲しい鳴き声だけだった。そしてその座敷の中では、
一人残された雪乃が惨めな四つん這いの姿で身悶えしながら泣いている。剛蔵に施された浣
腸により、雪乃の腸内は灼熱地獄と化し、グルグルと音を立てて大量の浣腸液が暴れ回ってい
た。それは今にも爆発しそうな猛烈な便意となって、雪乃を最後の崩壊の時へと情け容赦なく
追い込んでいく。全身から脂汗を滴らせ、髪を振り乱して死に物狂いで耐え抜こうとする雪乃の
姿は凄絶そのものである。あの憎い剛蔵でも、今となっては一刻も早く帰ってきて欲しかった。
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(あぁーーっ、もう、もうだめ・・早く、早くお帰りになって、旦那様〜っ!)
四つん這いに踏ん張った、雪乃の白い太股が、ぶるぶる震えて止まらない。
「ち、千鶴〜っ!許してーーっ!もうこれ以上我慢出来ないわぁーーっ!」
思わず口に出して叫ぶ雪乃。すべてを諦めようとしたその時、玉砂利を踏む足音が雪乃の耳
に入った。
(あぁーーっ!旦那様〜っ!)
血の気の退いた雪乃の貌に一縷の希望が灯る。しかし襖の開く音と共に聞こえてきたのは
予想だにしない声だったのである。
「お邪魔しますわ、雪乃さん。あら、まぁなんて凄い格好でいらっしゃいますの!」
思いもかけない女性の声に、愕然とする雪乃。驚愕の眼差しで振り返った雪乃の目に映った
のは、雪乃と同じく、この地で老舗旅館の女将を勤める園山瑞恵であった。瑞恵は40を過ぎ
てはいたが、昔は雪乃同様、美人の若女将と名を売った美貌の持ち主である。
この歳になっても、男好きする美貌に熟女の艶気と貫禄が加わり、男たちを惹き付けてやまな
い妖艶な雰囲気を漂わせている。この地には老舗旅館の女将ばかりで作られた「桜風会」と
名付けられた、いわば女将同士の懇親会のような集いがあり、その世話役を任せられる程に
他の女将連中からも、一目置かれた存在である。
雪乃も「桜風会」の一員であり、これまでにも何度となく席を共にした事があった。先輩女将と
してはともかく、どことなく意地悪そうで、男遊びの噂が絶えない瑞恵を雪乃は好きになれな
かった。そして、そんな気持ちは自然と相手にも伝わるもので、これまで瑞恵から雪乃に声を
掛ける事も無かったのである。
(ひぃーーーーーっ!)
雪乃の目の前が真っ暗になる。死んでもこのような惨めな姿を見られたくない女であった。
「どうして・・どうして・・あなたが此処に・・」
新たな不安と絶望を交えて、雪乃の胸は激しく動揺した。
「ふふふ・・・その訳は後で分かるさ。おっと、そのまま動くんじゃないぞ!これからは、この瑞
恵の前でも、「けつの穴」剥き出しで過ごさにゃならんのだからな。」
瑞恵の後ろから、のっそりと入ってきた剛蔵の言葉に、雪乃は呆然となる。
「ところで、おまえの我慢もぼちぼち限界のようだな。座敷の中にぶちまけられても傍迷惑だ。
その「けつの穴」に栓をしといてやるか!」
(あぁーーーっ!)
崩壊寸前まで追いつめられている雪乃にとって、それはあまりにも酷な事であった。もう
自分自身で排便する事すら出来ずに延々と地獄の苦しみが続くのだ。
「ひゃーっ、そんな大きな物で大丈夫ですの?」
瑞恵が思わず驚きの声をだすほど、剛蔵の取り出したアナル栓は大きな物だった。
「ふん!心配しなくても雪乃の「けつの穴」には、是くらいが丁度いいんだ。なぁ、雪乃?」
(うぅっ!)
瑞恵の前で肛門を嘲笑される辛さは、これまでの比ではない。
「うふふ・・それじゃ、雪乃さんの尻の穴じっくり観察させて頂くわ!」
「いやーーっ、お願い見ないで!見ないでちょうだい!」
女ならずとも人間として最も見られたくない場所である。ましてや剛蔵の過酷な調教を受けて、
浅ましい姿に変り果てているのだ。
(あぁーーっ、どこまで恥を晒せば・・・)
「あらあら、山吹屋の美人女将が、こんな凄い尻の穴してらっしゃるなんて思わなかったわ!い
やらしくヒクヒク蠢いてるわよ!これじゃ尻の穴って上品な言い方より、剛蔵さんのおっしゃる通
り「けつの穴」の方がぴったりねぇ!」
(くぅうーーーっ!)
剛蔵ばかりか、瑞恵にまで笑い者にされる辛さに歯ぎしりする雪乃。そして崩壊の兆しを伝えて、
ひくひくと痙攣する肛門に、剛蔵の手で無骨なアナル栓が捻り込まれる。
「あぐぅ〜〜っ!」
美貌を仰け反らせて雪乃は獣のように叫んだ。真っ白な双臀の間に、黒いアナル栓が雪乃の肛
門を5〜6センチも押し広げてねじ込まれているのだ。
「ほほほ・・・、ここまで来ると、とても人間様の肛門だとは思えないわねぇ!本当に、これじゃ、馬
並ね!」
甲高い声で大笑いする瑞恵の声が、雪乃を屈辱に打ち震るわせる。
「ほら、黙ってないで何とか言ってごらん!「山吹屋」の女将の肛門は馬並みの肛門ですってね!」
そう言って、ぴしゃりと雪乃の双臀を叩く瑞恵。
(うぅーーーっ、く、悔しいーーっ!)
「ほら、瑞恵の言った通りに言ってみろ!」
剛蔵も瑞恵と一緒になって雪乃を、容赦なく嬲り者にする。
「「山吹屋」の・・「山吹屋」の女将の肛門は・・う、馬並みでございます!あぁーーっ!」
余りの屈辱に美貌を歪ませて泣き悶える雪乃を見ながら、二人は大笑いするのだった。
「さてと、雪乃の「けつの穴」に栓を嵌めたところで、瑞恵!おまえから雪乃に話があるんだろう?
俺は席を外しておこう。」
そう言うと剛蔵は立ち上がった。
「あら、剛蔵さん、すみませんねぇ。しばらく女同士で話をさせてくださいな。」
瑞恵は、ぞっとするような艶っぽい流し目で剛蔵に会釈する。剛蔵は、がらりと襖を開けて、また母
屋へと去って行った。
「うふふ・・雪乃さんと改まってお話する事も、これまでありませんでしたわね。こうして雪乃さんのお
尻の穴と向き合って、お話するのもなんですけれど・・・ふふふ・・」
(くぅ〜〜〜っ!)
瑞恵の丁寧な中に毒を含んだ言葉が雪乃の胸に突き刺さる。一方、雪乃の腸内では強制的に堰
き止められた浣腸液が益々激しさを増して猛り狂っているのだ。
「あぁーーーーっ!瑞恵さん、お話が・・お話があるなら早くなさってぇーーーっ!」
瑞恵の目の前で、雪乃の真っ白な双臀が辛そうに、ゆさゆさと揺れている。
「あらあら、そんなにお辛いのなら、私が尻栓を取って差し上げても宜しいのよ。」
「お、お願いです・・私を早くお手洗いに行かせてくださいませ・・・」
今となっては瑞恵しか、この苦しみから解放してくれる者はいないのである。
「いいわよ、でもその前に私のお願いも聞いて頂けるかしら?」
「あぁーーっ!何でも、何でもお聞きしますわ!早く、早く・・くぅぅーーっ!」
「そう?じゃ、「山吹屋」を私に譲って頂きたいの。」
「な、なんですって!」
耳を疑うような瑞恵の言葉に、雪乃は驚愕した。
「うふふ・・驚くのも無理はないわよねぇ。でも御安心なさって、別に乗っ取ろうなんて
思ってるんじゃありませんのよ。雪乃さんには、これまで通りに女将として残って頂くつもりなの。
ただし、この恥知らずな「けつの穴」とおまんこで客にサービスする淫売女将としてね!」
そう言って瑞恵は、けらけらと笑い出した。
「な、なんて馬鹿な話を、そ、そんな事、出来る訳ないわっ!」
「あら、何が馬鹿な話かしら、雪乃さん?こうして馬並の「けつの穴」にまでさせられた上に、私
にまで、それを見られて、今まで通りに生きていけるとでも思ってるの?うふふ・・・それでも不足
だったら、剛蔵さんの撮った写真を町中に回覧してもよくてよ!」
「あぁーーっ、なんて・・なんて卑劣な人なのっ!」
怒りを込めた眼差しを瑞恵に向ける雪乃。
「ふん!こんな浅ましい格好で「けつの穴」まで晒しながら、自分の立場ってもんが分かってるの
かい?」
一転して荒っぽい言葉遣いになった瑞恵の平手が、雪乃の双臀を力一杯ひっぱたく。
「ひぃーーーっ!」
「何時までも人間様のつもりでいるんじゃないよ、雪乃!おまえはもう犬猫の牝以下なんだ、これ
からは犬猫同様「けつの穴」剥き出しで生きていくんだよ!分かったら返事をおし!」
瑞恵の平手が、更に激しく雪乃の双臀に叩きつけられ、ぱしーーーんと乾いた音が静かな座敷
に響き渡る。
「くぅ〜〜〜っ!」
「ほら、何とか返事なさいな!」
雪乃の割開かれた股の間から手を入れて、膨れあがった下腹をぐりぐりとこねくり回す瑞恵。
「ひぃ〜〜〜〜っ!やめて、やめて〜〜〜〜っ!」
雪乃の口から凄まじい悲鳴が噴きこぼれる。
「うふふ・・・早く楽になりたいんでしょ?だったら良い返事を聞かせてちょうだいな!」
雪乃には、もうこれ以上耐える気力は無かった。凄まじい排便感が雪乃の理性さえ狂わしていく。
「くうぅーーーっ!わ、わかりましたわ!おっしゃる通りに致しますから、もう、もうお許しになってぇーーっ!」
「そう?じゃ、私は只今から人間やめて、犬猫以下の淫売牝女将にならせて頂きますって
宣言できる?」
「うぅーーっ!わ、私は只今から人間やめて・・犬猫以下の・・へ、淫売牝女将にならせて頂きますっ!」
言い終えて、わっと泣き出す雪乃。
「あら、良く言えたわねぇ。「山吹屋」も勿論、私に譲ってくれるわよね?」
「は、はいお譲り致しますわ〜っ!」
「ふん、お譲りいたしますだって?それを言うなら、どうか譲らせてくださいませでしょ!ほら、もう
一回言い直し!」
瑞恵は、厳しい口調で叱責して雪乃のぶるぶる震える太股をつねりあげる。
「あひぃ〜〜〜っ!ど、どうか譲らせてくださいませっ!」
「うふふ・・そう?じゃ貰ってあげるわ!そうなりゃ、これからは私が、おまえの雇い主兼飼い主様
でもあるんだよ。早速、明日からでも修業はじめて立派な淫売女将になって貰わないと困るから
ね!覚悟おし!」
「くくぅーーっ!」
雪乃には、この夜の出来事が悪夢としか思えなかった。剛蔵の妾になって妹が救えるなら
たとえ我が身を堕とそうと構わない、そう思って耐え抜いてきた日々だった。それがこんな恐ろし
い事になるとは想像だにしていなかったのである。底知れぬ深い穴に、何処までも落ちてゆくよ
うな不安と絶望に雪乃の心は激しく戦慄した。
「さて、話もついた事だし、お待ちかねの尻栓はずして、雪乃女将の排便姿を見物させて頂こ
うかしらね?馬並の「けつの穴」らしく豪快に垂れ流すといいわ!さぁ、これも淫売牝女将の修
業のひとつだよ、私を客だと思って色っぽくお尻ふりふりしながら、うんちさせてってお願いして
ごらん!」
(うぅっ、どこまで虐めたら気が済むのぉ〜っ!)
しかし雪乃に抵抗する余裕などあるはずも無い。
「あぁっ!瑞恵様、雪乃に・・雪乃にうんちさせてくださいませ〜っ!」
屈辱を噛みしめながら、瑞恵の目の前で真っ白な双臀をくねらせる雪乃。
「ふん!そんなお上品な言い方じゃ、客は尻栓はずしてくれないよ!もっと甘ったるい声で、
おねだりしなきゃダメじゃないか!もう一回言い直しなさい!」
泣きべそをかきながら死に物狂いで雪乃は言われた通りに言い直す。
「あぁ〜ん、瑞恵さま〜、雪乃に、雪乃にうんちさせてぇ〜〜ん!」
くなくなと媚びるように尻を振っておねだりする。
「ふふふ・・・やれば出来るじゃないの!それじゃ、外してあげるから縁側で四つん這いにな
って尻を庭先に突き出しなさいな!」
「そ、そんな・・お手洗いに・・お手洗いに行かせてくださいませ!」
「なに寝ぼけた事言ってるんだい!お手洗いなんて人間様の使う場所だよ!犬猫以下のお
まえが使える場所じゃないのよ!わかったら、さっさと庭先に「けつの穴」突き出しな!」
「あぁーーっ!」
それは、余りにも惨めな姿であった。開け放たれた座敷の縁側で雪乃の真っ白な双臀を三
日月の放つ淡い光が照らし出し、ひんやりとした風が撫で上げている。
「うふふ・・どうだい、こんな所で見物されながら垂れ流す気分は?これでもうおまえは
正真正銘の人間おさらばって訳よね?そうだ!尻栓はずされたら大きな声で、雪乃は人間
廃業させて頂きます。って叫びながら垂れ流してごらんよ!あはははは・・・」
瑞恵は甲高く笑いながら、雪乃の肛門にねじ込まれたアナル栓を、まるで大根でも抜くかの
如く無造作に引き抜いていく。
「くはぁーーーーっ!」
ようやく解放された瞬間、雪乃の肛門から浅ましい音を鳴り響かせて黄土色の液体が噴出
した。それは弧を描いて数メートル先まで飛び散る程の凄まじい勢いだった。そして同時に
雪乃が悲しい絶叫をあげる。
「ゆ、雪乃は、人間廃業させて頂きますーーーっ!」
雪乃の目から止めどなく涙がこぼれ落ちる。その叫びは強制されたと言うより、瑞恵の目の
前で、人間の尊厳などひとかけらも無い凄まじい排便姿を晒してしまった雪乃自身の哀しい
心の叫びであったかもしれない。冷たい月明かりの庭先に雪乃の啜り泣く声と、瑞恵のヒステ
リックな程、甲高い笑い声だけが何時までも止まなかった。
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第三章 哀しき叫び