第九章 手紙と電話 (後編)
 

 


淡いピンク色の手紙からは香しい香水の匂いが漂ってくる。しかし、美しい手書きの女文字は、
ところどころ乱れ、滲んでいる箇所も少なくなかった。末尾の真っ赤に捺印された二人の膣形
もなまなましかった。剛蔵は、一昨夜も夜通しで、母娘に奉仕をさせたことを思いだしニて、ほ
くそ笑んだ。二人が泣きじゃくりながら、必死で肉の奉仕に励んだのも無理はない。翌日から
めぐみをチンピラ部屋に漬けてめんどり調教を施す予定であったが、肉交の奉仕次第では今
回は見合わせてもよい、との剛蔵の一言に必死に縋った二人であった。
 
牢に戻すときの千絵が哀切きわまりない声で、めぐみのチンピラ部屋行きだけは、どうか許し
て欲しい、と哀訴する声がいまだに耳の奥にこびりついていた。しかし、身も心もずたずたに
なって地下の牢に戻された二人に、信代が無理矢理、書かせたものであることは剛蔵は知
らない。二人は疲れ切ったからだを粗末な牢内のベッドに横たえることすら許されないまま、
何度も何度も書き直しを命じられ、泣きながら書かされた手紙であった。 
 
「いえね、あの牝どもが旦那様にあんなに可愛がっていただいて、本当に感謝してるんだそう
ですのよ。だから、どうしても、だんな様に感謝のお手紙を差しあげたいと申しましてね。おホ
ホホ・・・」
 
信代の口から出まかせの作り話に過ぎないことは剛蔵でも分かる。それでも、十分に好き心
をくすぐった。 チンピラ部屋だけは許して欲しいという、千絵の必死の思いが剛蔵にも痛いほ
ど伝わってきた。剛蔵は立ち上がると、デスクの前の豪華なレザーのソファーにゆったりと腰
を下ろした。テーブルの脇のボタンを押すと、正面の壁面が開いて、大型スクリーンが現れる。
電源を入れて、リモコンの切替ボタンを押すと、千絵たちが囚われている地下の牢が映し出
される。牝たちの動静をいつでも監視できるよう、監視カメラが3台、それと高性能の集音マイ
クが備え付けられている。牝たちがすこしでも反抗のそぶりを見せたり、不服従の兆しを見た
ら、すぐに仕置きにかけることができるよう、常時監視しているのだ。母娘は、ちょうど、良治の
手で排泄を済ませたところであった。
 
「うわぁ、くせぇ・・・くせぇなー・・・・奥さんみたいな美人でも、やっぱり出すものはくせーぜ。」
 
「い、いじわるっ・・・・良治さまのいじわるっ・・・そ、そんなこと、おっしゃっちゃ嫌、嫌よぅっ・・・」
 
「へへへ・・・もう、これで終わりかい。奥さん・・・」
 
「は、はい・・・も、もう、終わりです・・・」
 
「奥さんよぅ、何なら浣腸かけてやろうか?え、どーでー?」
 
「は、はい・・・良治さまがお望みなら、・・・・」
 
「へへへ・・・俺の前でウンコをひりだしたい、って言うんだな?」
 
「は、はい・・・良治さまのお気に入るなら、千絵、千絵、よろこんで、う、うんち出します・・・」
 
めぐみは、と見るとすでに排泄後らしく両手で面を覆ってすすりあげている。
 
ちっ・・・良治の馬鹿め、勝手なことをしおって・・・
 
舌打ちすると、剛蔵は良治を呼びだした。ルルル・・・と腰の携帯が鳴って、良治は慌てて手
に取った。
 
「あ、社長・・・ごらんになってましたか?今、千絵とめぐみの野郎が糞をひりだしたところで
さぁ」
 
「うむ、良治、ちょっと、千絵に携帯を渡せ。話があるんだ。それからしばらく席を外していろ。
盗み聞きなんぞするんじゃないぞ!」
 
「あ、わかりやした・・・ただいま・・・」
 
良治は楽しみに水を射されてしぶしぶ携帯を千絵の前に手渡すと、名残惜しそうに何度も二
人のほうを振り返りながら地下の階段を上がっていった。
 
「おう、千絵か?」
 
「あ、・・・だんなさまですの・・・・お、お××こ奴隷の千絵です・・・ご、ごきげんいかがぁっ・・・
お、お電話いただけるなんて、う、うれしいわっ・・・」
 
できるかぎり甘ったるい声で千絵は応える。
 
「うむ、千絵、お前たち、今何をやっておったんだ?」
 
「はい・・・・良治さまのお手で、いま、お××こ牝の千絵とめぐみは、う、うんちをさせていた
だいたところですの・・・」 
 
「千絵か?うむ。おめえたちの手紙を読ませてもらったぞ。」
 
「ご、ごめんなさい・・・で、出過ぎたことをして、は、反省してます・・・で、でも、あれが、本当
の、千絵の、お××こ奴隷の千絵の本当の気持ちなの・・・・お、お気の召さなかったのなら、
ご、ご存分にお仕置きを・・・・」
 
受話器を握りしめて、半泣きで応える母を娘のめぐみはおろおろと見つめている。
 
「うぅっん、・・・そうよ・・・千絵、旦那さまのお××こ奴隷よ・・・お××こ牝ですわ・・・旦那様
に遊んでいただくために飼われた、最低の牝だってこと、忘れたことないわ・・・い、いつでも、
どこでも、千絵、だんな様が気の向かれたときに、だんな様の逞しいき××まを、お××こに
はめられて遊んでいただくために飼われている、お××こ専用の家畜よ・・・千絵のお××こ、
だんな様にはめられて、苛められるためのものなの・・・え、ええ、そうよ・・・お、お××こだけ
じゃないわ・・・千絵のけ、ケツの穴だって、だんな様がご自由にオモチャになさるところよ・・
だんな様のき××まを、ぶ、ぶちこまれるための穴なの・・・・い、いつでも、は、はめていいの
・・」
 
半泣きで応える美貌の牝奴隷の隷従した姿がいじらしい。
 
「ふむ、千絵!おめえ、そんなべんちゃら言って、仕置きを免れようというつもりじゃないだろう
な!」
 
「め、滅相もな、ないわ・・・千絵は、千絵はお××こ牝よ・・・お××こ牝である以上、お仕置
きを免れるなんて、考えてないわ・・・ほ、ほんとうですっ・・・」 「めぐみはどうだ?ん?」
 
「は、はい・・・・む、娘もだんな様にお仕置きされるのを、い、いつも楽しみにしていると、申し
てます・・・」
 
「うむ、千絵、お前たちときたらまったく底なしの淫売じゃのう。」
 
「そ、そうよ・・・、千絵も、めぐみも、さかりのついたエロ牝なの・・・いつも、いつも、旦那様に
お××こ、はめられることばっかり考えている淫売牝なの・・・」
 
「そうかい、そうかい、ところで、千絵はどんな格好で姦られるのが好きなんだ?え」
 
牝は電話でも精一杯牝の媚態を示さなければならない。
 
「うっん、い、いじわる・・・だ、だんなさまったら、・・・あ、朝から、め、牝にそんなこと、聞いちゃ
嫌、嫌よ・・・は、はずかしいわっ・・・」
 
「フフフフ・・・ナーニ言いやがる。今さら恥ずかしいなんて、言える柄か?ハッキリ答えろ、千絵。
おめえの好きな体位は何だ?」
 
「いやっ・・・いやぁっ・・・め、牝には、恥を掻かせるなんて、ひどいわ・・・あ、あのねぇ、だんな
さま・・・血、千絵のす、好きな体位は・・・・・よ、四つん這いなの・・・娘と二人でお尻を並べて、
お××こからケツの穴を見比べられ、品評されながら、だんなさまのき××まを、お、お迎えす
るのがスキなの・・・・」
 
めぐみは、美しい母の白い顔面がこわばり、紅潮して、全身が瘧のようにブルブルふるわせて
いるのを、おろおろと見つめた。辛く哀しい卑猥な会話で主人の機嫌をとらねばならないのだ。
 
「うむ、そうかい。それも悪かねぇが、儂としては、千絵、牝を天井から片足吊りにして、立った
まんまでつとめを果たさせるのが好きなんだがな。え、千絵、まだ、この格好はためしてないな
?」
 
「は、はい・・・す、すてきです・・・千絵も、つ、吊されて、お××のご奉仕、してみたいです・・・・」
 
剛蔵の質問は執拗であった。
 
「よしよし、次はたっぷりそうやって苛めてやるからな。ところで、千絵の好きな芸は何だ?。」
 
千絵はシクシク泣き出した。この怖ろしい館に連れて来られすぐに強制されたバナナ切り調教、
そして、先日庭先で銀次たちに生卵を咥えさせられためんどり調教を思いだしたのだった。気の
狂うほど、辛く怖ろしい稽古であった。思い起こしてもおぞましさに全身が粟が立ってくる。しか
し、どんなに泣いても、哀願しても無駄であることは分かっていた。
 
「どうした?千絵、花電修業は嫌か?」
 
「め、滅相もありません・・・・お××こ芸の、お、お稽古は、千絵、だ、大好きです・・・」
 
「うむ。どうしてだ?」
 
剛蔵はねっとりと訊ねる。千絵の身悶えする反応を愉しんでいるのだ。
 
「・・・め、牝が身につけなければならない大切な芸ですもの・・・千絵の芸を、だんな様
が歓んでご覧になってくださるのが、お××こ牝の千絵の、悦びなの・・・・・」
 
つらさと、哀しみで、千絵の顔面は紅潮し、白い下肢はブルブル小刻みにふるえている。
受話器を硬く握りしめた掌は白くなっていた。
 
「だから、どんな芸が好きか聞いておるんだ。」
 
「い、言わなきゃだ、駄目ですのぅっ?・・・は、はずかしいっ・・・だ、旦那様、千絵、し、
死ぬほどはずかしいわ・・・あ、あのねぇっ・・・・千絵の、千絵の好きなげ、芸は、め、め
んどり遊びなの・・・・だんな様のお、お手でお××こや、お、お尻の穴に・・・、卵を入れ
られて・・・吸い上げて・・・産んだり、す、筋を締めて・・・割ったりするのが、す、すきです
・・・・」
 
「バナナ切りはどうだ?千絵」
 
「は、はい・・・・バナナ切りも、す、好きです・・・」 

「そうか、ところで、千絵、例のめぐみのチンピラ部屋の件なんだがな・・・」
 
ひっ、と千絵は息を呑んだ。ああ、やはり免れないさだめなのか。娘は野卑なチンピラた
ちに輪姦されたうえ、おそろしいめんどり調教を受けなければならないのか。絶望に目の
前が真っ暗になる。

 い、いやぁっ・・・いや、いやぁっ・・・・そ、そんなっ・・・
 
千絵は泣き出した。
 
「・・・・・・だんなさまっ・・・お、お慈悲ですっ・・・・・・・」
 
「うむ、めぐみを出すのは嫌か?」
 
「か、かんにんっ・・・・」
 
「どうしても嫌か?え、主人の命令が聞けないというんだな!」
 
「そ、そればっかりは、お、おねがいですっ・・・ど、どうか、どうかぁっ・・・・お、おねがいっ
・・・だ、だんなさまっ・・・か、かわりに、あ、あたくしが・・・ま、参ります・・・」
 
「おめえじゃ駄目だ。こちとらとしては、めぐみをめんどりに仕込みたいんだからな。」
 
「そ、そんなっ・・・・」
 
「往生際が悪いぞ。たっぷり苛めてもらって、めぐみをめきめき女っぽくしたいと思わんか。
え?」
 
「だ、だんなさま・・・・そ、それでしたら、ど、どうか、旦那様ご自身のお手で、め、めぐみを
め、めんどりに・・・・お、おねがいですっ・・・」
 
「うむ・・・・・」
 
剛蔵は考えこんだ。剛蔵としてもまだ十分に開花していない娘をチンピラどもに蹂躙させる
のは惜しい。直接自分の前でめぐみのめんどり調教を施すのも悪くはないかもしれない。し
ばし、無言の後、あっさりと剛蔵は千絵の願いを容れた。
 
「よかろう。一昨夜のお前達の奮闘ぶりに免じて、今回にかぎり見合わせてやろう。ただし、
条件がある。」
 
「は、はいっ・・・ど、どんな条件でも、ち、千絵は、よ、よろこんで・・・」
 
千絵は必死で剛蔵の言葉に縋った。どんな無理難題でも受け入れなければならない。
 
「その言葉を忘れるんじゃないぞ!」
 
「は、はい・・・け、けっして・・・・」
 
「それじゃな・・・・」
 
剛蔵は頬を歪め、ニンマリ笑った。
 
「めぐみのめんどり調教は、おめえがするんだ。千絵、おめえが、先輩の牝として娘の前
で色っぽく卵を産んで見せて、手本を示すんだ。その上で儂の前でめぐみに卵をぶちこん
でみろ、どうだ、できるか?千絵!」
 
千絵はひぃぃっー、と悲鳴をあげた。傍のめぐみはおろおろするばかりである。しかし、チ
ンピラ部屋に娘を連れて行かれることを思えば千絵に選択の余地はなかった。
 
「はい・・・・・あ、ありがとうございます・・・だ、だんな様、ち、千絵は、い、いっしょうけんめ
いつとめます・・・」
 
「めんどり調教で、儂と信代を満足させることができなければ、すぐに、めぐみはチンピラ部
屋入りだ。手加減なんぞするんじゃないぞ。ビシビシ仕込むんだ。」
 
「あ、はいっ・・・・し、仕込みます・・・・め、めぐみを、旦那様のお気に召すようなかわいいめ
んどりに仕込みますっ・・・・」
 
怖ろしい電話はそこで切れた。千絵は、気力を使い果たしたようにその場に崩れ落ちた。






戻る                                             次へ