第一五章 受胎への序奏(前編)

 




けだるい昼下がり母娘は、二人で庭の落ち葉を掃いていた。この館で飼育されるようになって
から、二人はパンティー一枚身につけることは許されていなかった。主人の前では、牝はから
だのすべてを晒さなければならないからだ。そればかりではない、主人の姿をみかけたら、い
っぱいに股を開いてご挨拶しなければならないきまりである。
 
しかし、雑用で使われるときは、最小限の布片を腰の周りに覆うことが許されていた。むろん、
それは慈悲によるものではなかった。いつも全裸であると、かえって慎みと羞恥心を牝奴隷か
ら奪うことになる。それに、不意を襲って、牝の抵抗と哀願を愉しみながら全裸に剥くほうが面
白いし、命じられて泣く泣く布片を外して性器を晒さなければならないほうが、牝の悲哀を味あ
わせることができるというのが信代の考えであった。
 
母娘は真っ赤な越中褌一枚だけの姿である。そして、それには白く「千絵」、「めぐみ」と鮮やか
に染め抜いてあり、牝奴隷であることを強調するものとなっていた。ある意味では、全裸である
以上に淫猥であり、清楚な二人にとっては気の狂うような恥ずかしさであった。
 
母娘は目を伏せ、沈みきった様子で箒を動かしている。こうして働いているときでも、いつ、どこ
で怖ろしい男たちに捕らえられて、陵辱や仕置きを受けるか分からない。たえずビクビクして怯
えながら立ち働いている母娘であった。
 
 
良治はめずらしく早起きした。ちんぴら部屋に千絵を連れ込んで、三人がかりで三日三晩にわ
たって、輪姦図を繰り広げた翌日はさすがに、全身に疲労感が残り、2,3日はぼうっとなって
過ごしていた。濃厚な情交が何度となく脳裏に蘇り、その度に股間を熱く疼かせてしまうのだ。
美しい年上の牝奴隷の狂おしいまでの身悶えと、かぼそい啼泣、切れ切れに許しを乞い求め
る声が耳の奥にこびりついて離れなかった。年上の美女が、『良治様、良治さまァっ、』と泣き
じゃっくりながら、全裸の肌をすりつけて哀願するのを愉しみながら、心ゆくまで弄び、苛め抜い
たのだ。 
 
「へへへ・・・・・・・・まったくたまんねぇ牝だぜ・・・・・・・・」

良治は、ジャージの尻のポケットにねじ込んであったパンティーを取り出した。千絵を牝奴隷に
墜としたあの日手に入れたものであり、今後二度と穿くことの叶わない肌着だ。そっとくつろげ
て、股布の部分に鼻をおしつけると、そこはかとなく芳しい薫りが鼻腔をツンとくすぐり、いっそ
う切ない思いにかられる。ガラス戸が一寸ほど開いており、朝の清々しい空気が室内に入って
くる。
 
「外の空気でも吸ってこようかい。」
 
朝日を浴びた庭先にブルーのジャージ姿のまま、良治は下駄をつっかけて下りた。ひんやりと
した木の肌触りが心地よく足の裏を刺激する。 植え込みの向こう側に、千絵とめぐみの母娘
が掃除をしているのが見えた。褌一枚の姿で箒を手にした母娘は、悩ましいぐらい美しい。
 
良治は満足気に唸った。抜けるように白い二人の肌九〇センチは越える千絵の乳房は張りを
失わず、ピンク色の乳首はつんと尖って左右を向いている。白いムチムチした太腿から、豊か
なヒップには、細い褌が悩ましいまでに食い込んでいる。母奴隷に比べると小振りながらもリン
ゴのようにプリプリした形のよいめぐみの乳房も、朝日を浴びて白く輝いている。剛蔵からは性
交以外の責めであれば、傷をつけないかぎり、大幅に許されている。今日も、これを剥ぎ取って、
思う存分、拡げて苛め抜き、喉が涸れるほど泣き咽ばせて、愉しむつもりであった。今日はどん
なふうに責めて、二人を泣かせてやろうかと思うと、知らず知らずに股間を熱くしてしまう。
 
母娘は見られていることに気がついていないようだ。気がつけば直ちに褌を外して、秘部をまる
だしにして挨拶しなければならないきまりだ。
 
「めぐみちゃん・・・・・・」
 
千絵は口ごもりながら娘に声をかけた。
 
「何ですの?おかあさま・・・・・・」
 
光沢ある長い髪の毛が風に揺れるのを押さえながら、娘は母の方に顔を向けた。
 
「今朝は、ま、まだ、『牝の誓い』をしてなかったわ・・・・・・・・」
 
めぐみは、ハッ、と口を押さえて辺りをそっと窺った。慌てて良治は頭を植え込みの下に潜らせ
る。牝は一日三回「牝の誓い」を口にしなければならないきまりである。朝と夜は牢内で、そし
て、昼は庭先で口にするきまりである。この地獄の館に連行された時に無理矢理署名させられ
た「牝奴隷誓約書」である。その後たびたび内容は変改され、その都度、母娘は自筆で清書さ
せられ、暗記させられていた。母娘は、牢の中でも、監視カメラの前で哀しい「牝の誓い」をしな
ければならないのだ。
 
牝がいつ、どこで『牝の誓い』を口にしたかも、完全に主人は把握している。ノルマを守らなかっ
たときには厳しく仕置きされるのだ。美しい母は、今朝はまだそれをしていないことに気づいた
のだった。
 
「も、もうじき、お稽古の時間よ・・・・・・・・い、今しかないわ・・・・・・・・今、しないと、もう機会はな
いの・・・・・・・・お願い、ママと一緒に、『牝の誓い』をしてね・・・・・・」
 
半ば泣き声で、美しい母は娘に諭した。『牝の誓い』をまだ今朝、すませていないことを難詰さ
れ、きつい仕置きを受けることは目に見えていた。
 
「お、おかあさま、めぐみも、めぐみも、同じこと考えてたの・・・・・・朝起きてから、まだ『牝の誓
い』をしてないわ・・・・・・もう、しなきゃいけない頃じゃないか、と気になってたの・・・・・・・・・・」
 
「そうね?そ、それじゃ、い、・・・・一緒よ、・・・・・・・・一緒よ、・・・・・・」

 
母娘は良治に背を向けたまま並んで四つん這いになると、母屋のほうに高く尻を突き出して、
左右に振りながら唱和始めた。
 
「わたしたち、千絵とめぐみは・・・・・・旦那様に飼われたお××こ奴隷です・・・・・・いつでも、ど
こでも、躰でご奉仕し、御機嫌をとるために飼われたお××こ専用の牝です・・・・・・お××こ専
用の牝豚です。わたしたち母娘は、旦那さまのお気にいるようなかわいいお××こ牝として、旦
那様のお言い付けをしっかり守り、旦那さまのお指図に従って生活し、ご命令の内容が、おんな
にとって、どんなに辛く、哀しいことであっても、決して拒みません。旦那さまのご命令は絶対で
あり、旦那様が牝のからだになさりたいことが千絵とめぐみの望むことであり、旦那様のお好き
な責めが、あたし達母娘の悦びであると心得て、したがいます。旦那様が来られたときは、千絵
も、めぐみも、いつでも、どこでも、おっぱいをピーンと立たせて、いっぱいに股をひらいて、お××
こまるだしにします・・・・・・まるだしにするだけじゃありません。奥までひろげて、女のすべてをご
覧に入れ、遊んで下さるよう、心をこめておねだりします・・・・・・

お××こだけじゃありません。千絵も、めぐみも、けつの穴でも旦那様のお相手できますよう、一
生懸命はげみます・・・・・・。
 私たち母娘は、一日も早く旦那さまの好みの可愛いお××こ牝になれるよう、お××このつと
めに励み、お××この芸を磨き、旦那さまにお××この芸を愉しんでいただけるよう、毎日、修
行に励みます・・・・・・・・・・」
 
 
哀れな母娘が、涙をボロボロこぼしながら、そんな破廉恥きわまりない誓いを口にしているのを、
にたにた笑いながら良治がこっそりと聞いていると、背後から肩を叩く者がいる。振り返ると政
夫であった。
 
「良治よ、おめえ、また今朝はずいぶん早えじゃねーかよ。なーにやってんだ?ん」
 
「あ、兄貴、びっくりすんじゃねーですか。い、今、いいとこなんすから・・・・・・」
 
「うん?何?あー、牝どもが『牝の誓い』をしてるとこか?ありゃ、なかなか興奮するもんだな。牝
どもの淫猥ぶりがなかなかエグいもんなぁ。へっへっへ・・・・・」
 
「兄貴、行ってみませんか?聞いてるだけじゃたまんねっすよ。ヘヘヘ・・・・朝から母娘丼とは応
えられねーですぜ。社長からは本番以外だったら、何やってもかまわねーと言われてますから。
へへへ・・・・・・」
 
「まあ、待ちな、良治よ。俺としては最後まで聞きてーなー。全部聞いた後で、牝どもに改めて
目の前で繰り返させるってのはどうだ?ん?」
 
「おーっ、さすが兄貴、牝の責め方を知ってやすねー。そんじゃぁ、そうしますか」

 
「め、めぐみ、声が小さいわ・・・・・・は、恥ずかしがってては駄目、『牝の誓い』は大きな声でな
ければいけないわ・・・・・・誤魔化すことなく、あたし達母娘が、身も心も、旦那様の専用のお×
×こ用の牝として、精一杯ご奉仕することをはっきり、誓わなくてはいけないんですもの・・・・・」
 
「おっぱいも旦那様にあそんでいただくための牝のお道具です・・・・・だんな様のたくましいき×
×まを挟んで摺り摺りしてご機嫌をとったり・・・・旦那様が、お好きなだけ、撲ったり、噛んだり、
しゃぶったりされるためのものです・・・・・・ 千絵のおっぱいも、千絵のお××こも、千絵のけつ
の穴も、ぜんぶ、旦那様のものです・・・・・・旦那様にご奉仕し、あそんでいただき、旦那様に苛
めていただくための牝のお道具です・・・・・・」
 
「め、めぐみのおっぱいも、旦那様にあそんでいただくための牝のお道具です・・・・・旦那様が、お
好きなだけ、撲ったり、噛んだり、抓られたりするためのものです・・・・・・ めぐみのお××こも、け
つの穴も、ぜんぶ、旦那様のものです・・・・・・旦那様にご奉仕し、あそんでいただき、旦那様に苛
めていただくための牝のお道具です・・・・・・」
 
「ああ、おかあさま、めぐみ、も、もう、へ、へんになってきちゃったの・・・・・・も、もう、お××こ濡れ
濡れなの・・・・・・は、はめられたいっ・・・・・・・・はめられたいわっ・・・・・・・・」
 
ちんぴら達に見られているのに気がついた娘は、わざと恥ずかしい演技を続ける。
 
「めぐみちゃん、・・・・・・マ、ママも、ママもよ・・・・・・あ、朝からエッチな誓いをしてるんですもの・・・
・・・お、お××こ、せつないっ、お××こせつないわっ・・・・・・・・・・は、はめられたいわっ・・・・・・・
・き、き××ま、はめられたいわぁ・・・・・・・・」 
 
こっそり聞いている二人の男に聞かせるため、哀れな母娘は必死で卑わいなせりふを口走る。
ガサガサと芝を踏む音をたてて、二人が近づいきた。
 
「あ、い、いや・・・・・・おかあさま、だ、だんなさま、いらしたのかしら?・・・・・・お、お××こ隠しを
とらなきゃいけないわ・・・・・・」 
 
「あ、い、いや、ど、どうしましょう?す、すぐにお××こ隠しをとりましょうね・・・・・・い、いっしょよ、
いっしょに股を開いて、お××この奥までまるだしにしてご挨拶よ・・・・・・」
 
美しい母も声をひときわ昂ぶらせて褌のひもに手をやった。
 
「よう、おめえたち、朝から何なってんだ?え?」
 
政夫と良治は、二人が額を地にこすりつけ土下座しているのを見下ろした。真っ白い女体がわ
なわなと震えている。二人とも怯えきっていた。勇気を奮って面を上げたのは母の千絵であった。
恥ずかしそうにニッコリ笑いかけると、豊満な白い乳房をフルフルと左右に揺すって見せながら、
かぼそい声で応える。
 
「うんっ・・・・・・だんなさま・・・・・・あ、あたしたち、お、お××こ奴隷はねぇっ・・・・・・『牝の誓い』を
してたの・・・・・・身も、心も、剛蔵さまの牝であることを忘れないよう、一日、何度も何度も『牝の
誓い』をするのが、牝の日課なの・・・・・・」
 
そう、言いつつ、千絵は紐を解いてハラリ、と褌を落とし、チンチンポーズを取った。爪先立ちで
しゃがんだ両足を精一杯に左右にひらいて、忠誠を誓う惨めなポーズである。めぐみも、母にな
らって、泣き濡れた顔を上げ、チンチンの姿勢をとりながら、怨みっぽい眼差しで二人の陵辱者
に媚びるように母のセリフを継ぐ。
 
「お××こ牝のめぐみも、お母様と一緒に『牝の誓い』をしてたの・・・・・・今日も、旦那様のお気
に召すような可愛い牝になれますようにって・・・・・・」
 
政夫は、笑いながら人妻の豊満な乳房を手に取る。とろけるように柔らかい人妻の白い乳房は
ユラユラと揺れた。
  
「へへへ・・・・・・そうかい、そうかい。だけど、俺たちは、まだ『牝の誓い』ってやつは聞いたこと
はねーなー、なぁ、良治よ」
 
「へへへ。そうだな、聞いたこたーねぜ。千絵、そりゃ何かい?俺たちに隠し立てしようってえ、
魂胆かい?」
 
良治も、嵩にかかって、母奴隷のピアスをいじりながら訊ねた。母娘はヒッ、と息を飲んだ。言
葉の揚げ足を取って責め折檻の口実を拵えようという姑息な算段であることが分かったが、ど
うすることもできない。
 
「ち、ちがいますっ・・・・・・うっん、ひ、ひどいわっ・・・・・・ひどいわ・・・・・・良治さまの意地悪っ・・・
・・・あ、あたしたち、お××こ牝の気持ち、ご、ご存じのくせに・・・・・・」
 
泣きながら千絵は抗議した。そして、そのまま両膝を左右に扇形に拡げた。
 
「だんなさま、お××こ牝の千絵の本当の気持ちはこれなの・・・・・・・・」
 
そう言いながら、美しい母奴隷は仰向けになり、両足首をつかんで、これ以上無理といえるま
で左右に股をひらいた。足裏がすっかり青空に向いている。絶対服従の姿勢であった。
 
すでに、千絵のラビアとクリトリスは、ピアスされたうえ、金のリングがはめられている。絶対服
従を誓った、哀しい牝の徴であった。めぐみも、母に倣ってバタフライを外して同様の姿勢をとっ
た。めぐみも、次のお座敷ショウの時に、満座の中でラビアに穿孔されたうえ、ピアスされ、銀
のリングがはめられることになっていた。二人の白いのどから同時にウッフゥーン、と甘ったる
い声が迸った。
 
「良治さまぁっ、政夫さまぁっ、・・・・・・・・千絵、千絵、お××こまるだしだわーっ・・・・・・千絵のお
××こ、おわかりになる?」
 
「お兄さまぁっーっ・・・・・・めぐみも、めぐみも、お××こまるだしよ。あ、あそんでくださいまし・・・
・・・お願い、あそんでいってくださいまし・・・・・・」
 
「・・千絵のお××こ、ご、ごらんになるだけじゃイヤッ、千絵のお××こ、ごらんになるだけのも
のじゃないわっ・・・・・・お、男の方に、たくましい、き××まを、き××まをはめられてあそばれる
ための穴よ・・・・き××ま、はめてぇっ・・・・・・」
 
哀れな母娘が白昼性器を剥き出して白い喉をふるわせて性交をねだっているのだ。
 
「ようし、牝ども、それじゃ、この姿勢でさっきと同じように『牝の誓い』をしてみな!」
 
「ハイ・・・・・・・・」
 
母奴隷は、おどおどと眼をあげて、憾みっぽい眼差しを銀次に向けた。母娘は髪の毛をひっつ
かまれて立ち上がらせられた。白い乳房を抱きしめ、下肢をひらいた姿勢で、二人はうわずっ
た声で最前の誓いを繰り返し始めた。
「わたしたち、牝は、旦那様に遊んでいただくために飼われたお××こ奴隷です・・・・・・

二人の野卑なちんぴらは、ニヤニヤ笑いながら、乳房を抱きしめて喘ぐように「牝の誓い」を口に
している二人の顔をのぞき込み、また二人のすべすべした白い背中からヒップを撫で回し、乳房
を手に取ったり、乳首をつまんで弾いたり、陰毛をもてあそびながら、「牝の誓い」を聞く。二人と
も、真っ赤に泣き腫らし、しゃくりあげながら、繰り返す。
 
「声がちいせえ!」
 
二人は泣きながら声を高める。
 
「聞こえねぇっ!」
 
「屋敷中に響き渡るように大きな声で叫ぶんだ!」
 
・・・あたしたち、牝は、旦那様に遊んでいただくために飼われたお××こ奴隷です・・・・お××こ
奴隷です・・

二人は声を張り上げて絶叫し続けた。










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