第十一章 檻の中
陽の差さない、むき出しのコンクリートの地下室は、天井に裸電球が点されている。
ガランとした殺風景な地下の奥に、母娘が囚われている鋼鉄製の檻があった。
1メートルほどの高さしかない檻の中に、二人は一糸まとわぬ全裸のまま、革製の首
輪を鎖でつながれている。母娘とも、パンティー一枚身につけることは許されていなか
った。弄ばれるとき、牢から引き出され、濃厚な肉交のご奉仕が済むと、牢に戻される
毎日である。
弄ばれるときの身悶えが足りないと言われてビンタを浴びる。よがり戯く声が小さいと
いっては殴られた。主人の前に出たときの陰門の濡れ具合が十分でない、としかられ
て叩かれた。腰の使い方、乳房の振り方、尻を振って主人に媚びを売る仕方が悪いと
いって殴られる。
ひっきりなしに殴られ、怒鳴られ、泣きじゃくりながら懸命に肉につとめを果たす二人で
あった。昨日も、昼過ぎから、長く哀しいめんどり調教を深更まで強いられ、白い喉をふ
るわせ、泣き叫び、何度となく失神を繰り返したのだ。二人が牢に戻されたのは、未明
近かった。精も根も尽き果てて、がっくりと首を折り、そまつな夜具に身を横たえていた。
おそろしいめんどり調教に母娘は泣きじゃくり、白い喉をふるわせ、飼い主の許しを得る
までいつまでも、いつまでも、鬨の声を上げ続けなければならなかったのだ。
「あぁっ、・・・・つ、つらいっ・・・・つらいわっ・・・お、おかあさまっ、・・・・め、めすのつとめ
は、つ、つらいの・・・・と、とっても辛いのよぅっ・・・」
母の手でおぞましいめんどり調教を受けた衝撃は、めぐみをうちのめしていた。母の胸に
すがり、泣きじゃくる。おどろに乱れた娘の顔を抱きしめ、自らも嗚咽する母の目にふと映
ったのは、二人を高いところから見下ろしている監視カメラであった。
カメラがゆっくり回っているのを見て、千絵はハッとなった。檻の外にはいくつもの監視カメ
ラが四六時中回っており、集音マイクが仕掛けられている。牝たちが身も心も肉奴隷にな
りきるよう、つねに監視され、身振り一つ一つに至るまで観察と干渉の対象になる。少し
でも反抗の兆しや不服従の徴候を見られると、牝たちは、牝たちは、即座に牢から引き出
されて、いやと言うほどぶちのめされ、淫虐な仕置きを受けることになる。メス達がみずか
らの哀れな境遇を嘆き、慰めあい、いたわりあうことすら、主人に対する重大な不服従と反
抗の徴として、引きずり出されて手荒い仕置きを受けるかもしれないのだ。
だから、千絵も、めぐみもカメラとマイクを火のように恐れ、肉のつとめを終えて牢に戻ったと
きでさえも、心にもない媚びを含んだ卑猥な演技をし続けなければならなかった。千絵はう
ろたえた。泣き濡れた顔を娘に向け、必死で娘に目配せしてカメラの回っているのを報せる。
千絵の哀しい演技が始まった。
「そ、そんなこと言っちゃだめよ。めぐみちゃん・・・あ、あたしたち、し、しあわせじゃないの・・
・うぅっ・・・」
「お、おかあさまっ・・・・そ、そんなっ・・・」
「あ、あたしたちは牝よ・・・牝なの・・・お××こ専用の家畜なのよ・・・・・・そ、そのことを忘
れちゃいけないわ・・・・・一日も早く、旦那様好みのかわいいお××こ牝になれるよう、お、
・・・お稽古に励まなければ駄目なのよ・・・。そ、そんなこと言ったらば、罰があたるわ・・」
めぐみは、ひぃーっ、と喉をふるわせて泣いた。母の必死の演技の意味が分かったのだ。
千絵はそっと、乳房を抱きしめ、せつなげに自ら揉みしだいて見せながら娘に淫らな説教を
始める。
「めぐみちゃん・・・さ、最初は、ママも、とっても辛かったわ・・・牝のつとめはとっても哀しかっ
たわ・・・でも、今は違うの・・・牝の悦びが分かったの・・・・・剛蔵さまの牝になって、ママ、と
ても幸せ・・・・・ママ、・・・・お仕置きを受けるのって・・・嫌じゃないわ・・・・・おっぱいを撲たれ
たり・・・・お乳首を、か、噛まれたり・・・鞭でお尻を撲たれたりするだけで・・・気をやってしまう
ほどなの・・・それに、・・・肌に、牝の徴を刻まれるのも嫌じゃないわ・・・た、大切な牝の徴を
つけて下さるなんて、しあわせよ・・・めぐみちゃんも、・・・旦那様が鞭を取り出しただけで、・・・
お××こから、いっぱいお××こ汁を出して、発情するような、かわいい牝にならなきゃ、いけ
ないわ・・・」
「そ、そんなっ・・・・いやっ・・・いやっ・・・いやようっ・・・おかあさまっ・・・」
千絵は哀しげに首を振って娘を宥める。 むろん、カメラとマイクの向こう側で聞いているかも
しれない恐ろしい主人たちに聞かせるためであった。
「牝というのは・・・お、奥様や・・・お妾とは違うの・・・それ以下の、・・・か、家畜なのよ・・・
だんなさまに、・・・・す、すっぱだかで・・・ご、ご奉仕・・・するために・・・飼われている・・・お、
お××このための・・・家畜なの・・・だから、・・・だから、や、優しくお寝間であそんでくださる
なんて、考えては駄目・・・・・い、虐められれば虐められるほど、おっぱいをピーンとしこらせ、
・・・・お、お××こを・・・ぬ、濡れさせて、・・・気分を出して、・・・い、いい声で泣くのが・・・め
、牝のつとめなの・・・・牝のつとめなのよ・・・・」
涙で声をつまらせ、言葉をとぎらせながら、千絵は続けた。
「それに、牝は・・・、いつもいつも、・・・旦那様のことをお、お慕いし、・・・おっぱいを硬くしこら
せて・・・、お××こを、・・・・お××こを、ぬ、・・・濡らしているようでなきゃ・・・駄目なのよ・・・」
「お、おかあさまっ・・・・」
「旦那様に・・・身を任せて・・・ご、ご機嫌を取り結ぶ・・・とき、・・・牝は、・・・ど、どんな・・・ど
んなふうに・・・身もだえ・・・・させ・・・なければならないか・・・ど、どんな、・・・ふうに・・・お尻
を、振って・・・旦那様に・・・た、愉しんでいただいたら・・・・い、いいのか・・・ど・・・どんな声を
上げたら・・・いいのか・・・い、いつも・・・・いつも・・・・考えてなきゃいけないわ・・・」
「い、いやっ・・・いやぁっ・・・そ、そんなっ・・そんなぁっ・・・」
「お、お願いよ、めぐみ!・・・剛蔵さまの・・・・だんなさまの・・・お、お気に召すような・・・か、
かわいい・・・かわいいお××こ牝に・・・なりきるよう、せ、・・・精一杯、努力し・・・しなければ
ならないの・・・」
千絵は泣きながら娘の肩を抱いてまだ幼さの残る涙に濡れた面をのぞき込んだ。
「ね・・・めぐみちゃん、ママの言うことを聞いてほしいの・・・」
千絵はそう言うと、檻に中に転がっている巨大な張り型を手に取った。牝は檻の中で一人で
いるときも、性器を鍛え、稽古をしなければならないと信代に厳命されていた。怠けることは
許されない。牝が一日何回稽古をしたか、稽古の際、何回アクメに達したか、監視カメラに
録画されているのだ。
「牢内でも、牝は・・・お××この・・・お稽古を怠けちゃいけないわ・・・旦那様のお気に召す
ようなかわいい牝になるためよ・・・、こ、これでみっちりお稽古できるよう、信代さまが配慮し
て下さったの・・・・・」
頬を真っ赤にして、憂愁に満ちた優美な横顔を見せて、千絵は娘に説き聞かせた。
「おねがい、めぐみちゃん、・・・マ、ママがお手本見せるわ・・・・・これを・・・両手でママの顔
の前に突き出して、ちょうだい・・・眼、眼をそらしちゃ、駄目よ・・・」
「わ、わかりましたわ・・・おかあさま・・・」
娘は涙ながらに太く張り型を手にすると、そっと母の顔の前に差し出した。
「しっかり押さえててね・・・牝がおフェラをするときは、手を使ってはならないの・・・・・・」
そう言うと、美しい母は、カメラの方に流し目をすると、豊かな乳房を両手で抱きしめ、静か
に自ら揉みし抱き始めた。
「あぁっ・・・・だんなさまっ・・・・・だんなさま、・・・・せつないわ・・・・お××こ牝の千絵、せ
つないわ・・・・」
カメラの向こう側で監視している主人たちに聞かせるように、千絵は高ぶった声を上げると、
膝立ちして、乳房を揉みしだきながら、娘の差し出している淫具をそっと、口に含んだ。眼
をうっとりと閉じ合わせ、喉の奥までディープスロートの要領で咥え、心をこめてしゃぶりは
じめる。
「うんっ・・・うぅっん、うんっ・・・・・うんっ・・・うぅっん、うん」
なんとも悩ましい声をたてて、母は淫具をしゃぶりたてる。しゃぶりながらも、乳房をゆらゆら
と揺らし、白いヒップを左右にもじつかせる。あられもない母の様子に、めぐみは顔をそむけ
て、ぶるぶる前進をふるわせた。千絵は口を離すと、娘を叱った。
「駄目よ、眼をそらしちゃ、ママのおフェラをようく見て、見習わなきゃ駄目、さ、今度はめぐみ
の番よ。やってみてね。旦那様だと思って、おしゃぶりするのよ・・・」
「は、はい・・・お、おかあさま・・・」
めぐみは涙声で、母の手にした茄子を咥えた。
「咥えたら、目を閉じて、うんとエッチなこと、想像するの・・うんと淫らなことを、思い浮かべて
・・・声をあげておっぱいを揺すってしゃぶるのよ・・・そ、それから手は後ろよ・・・おしゃぶりし
ている牝のおっぱいを旦那様が悪戯できるようにしなきゃならないでしょ?そ、そうよ・・・その
調子よ・・・でも、単調になったら、駄目、・・・ときおり、口から離して、牝にふさわしく、うんとみ
だらな言葉で、甘えるのよ・・・」
再び娘に張り型を目の前に突き出させると、千絵は舌を差し出して、横咥えに舐めあげる。
ちゅぱっ、ちゅぱっ・ちゅぱっ・・・・・
音を立てて、千絵は愛おしそうに茄子を舐めしゃぶる。そして、そっと口を離すと、うっとりとし
たまなざしを娘に向けて言った。
「あうっん・・・だんなさまのチンポ、・・・お、おいしいですぅっ・・・う、うれしいわっ・・・・お××
こ牝の千絵、う、うれしいのっ・・・・」
再び咥えて、千絵はうん、うぅっん、と乳房を左右に振りながら、一途に口唇によるピストン運
動を続けた。目の前にいるのが実の娘ではなく、本当に主人に奉仕する気持ちになって懸命
に励んだ。
「あふぅっん・・・あん、あぁっん・・・すてきッ・・・もう、千絵の・・・お××こ、・・・濡れ濡れなんだ
からぁっ・・・・・・」
千絵は茄子を頬張ってしゃぶりながら、くぐもった声を出す。
「千絵の、お××こ、だんなさまのものよ・・・だんなさまのものよ・・・・あぁっん・・・はめてぇー
・・・千絵のお××こに、・・・だんなさまの、逞しいチンポ、はめてくださらなきゃ、いや・・・い
やよぅっ・・・」
そんなふうに手本を示した後、美しい母は娘に命じた。
「さ、やってごらんなさい・・・おしゃぶりしてるだけじゃ駄目なの・・・牝はたえず甘い言葉を、
は、吐いて、旦那様の気を引くようにしなきゃいけないの・・・・」
「は、はい・・・・おかあさま・・・」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、めぐみは母の手にした淫具をいっぱいに頬張り、頬をす
ぼめてしゃぶりはじめる。
「声を出して、声を出すの・・・」
母に言われて、娘はうっん、うぅっん、と声をたてて顎を上下させた。
「牝のセリフも忘れないで・・・」
「ああ、す、すてき・・・・旦那様の、き××ま、すてき・・・お、お××こ牝の、めぐみ・・・旦那
様の、き、き××ま、おしゃぶり、できて・・・し、しあわせよ・・・ほしいっ、お××こ牝のめぐ
み、欲しいわっ・・・」
くぐもった声を出す娘。
「おっぱいも揺すって・・・・・そ、そうよ・・・お尻も左右に振るのを、忘れないで・・・」
女の業は深く哀しい。カメラ前での哀しい演技を続けているうち、母娘はいつしか、高ぶり肉
の疼きに本気で身悶えし始めていた。
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