第8章 トイレデート
昼下がり、志穂は教室を出た。
怖ろしいトイレ・デートに指名され、これから二階の女子トイレに向かわなければならない。
恐怖で、志穂の頬はひきつり、胸は早鐘のようになっている。足はガクガクと震え、思うように前に進まない。
「あぁ、つ、つらいっ、つらいわっ・・・・だ、だれか、助けてっ・・・・」
しかし、少しでも時間に遅れたらどんな咎めを受けて、淫虐きわまりない仕置きを受けなければならないか、身に沁みて志穂は知っていた。
今回の学則改正によって、若い娘たちは、一日3回女子トイレに入場することが義務づけられることになったのだ。
それは排泄のためではなく、牝畜化教育プログラムの一環として肉交のつとめの機会を増やすためものであった。この怖ろしい空間は排泄のためだけではなく、男子達が女子の肉体をもてあそんで愉しむための場所でもあった。
女子トイレ内での娘たちの肉交奉仕は、娘達の自発的な提案という形をとって実施されることになったのだ。むろん、それは、先月の理事会決定とK理事の意向を受けたものであって、否応のないものであることはいうまでもない。
最上級学年の女生徒有志の提案という形で、制度ができたのである。
その日の説明を聞いたときの衝撃と恐怖を志穂たちは生涯忘れることはないだろう。
「皆さん、今日はあたくしたちから大事な提案があります。」
セーラー服の美しい二人の上級生が、教壇に登ると、沈んだ様子で、下級生に語りかける。
「あたくしたちは、お兄様方に飼われた家畜として、からだのご奉仕に、日夜励み、お兄様好みの牝になるよう、日頃から、一生懸命修業を続ける身の上であることを片時も忘れてはなりません。いずれ、肉市場で売却される際には、買ってくださるお客様の期待に十分応えられるような、かわいい肉奴隷に仕込まれていなければなりません。しかし、あたくしたちにとって不満なのは、そのためのお稽古の機会が少ないことです。
日頃より、お忙しい中、あたくしたちを肉奴隷に仕込んで下さるお兄様に対して、少しでも感謝の気持ちをお伝えしなければいけない、と考えておりました。そのためには、牝の側から積極的にお兄様をお誘いし、躰の疼きと、牝の熱い肉のたぎりをお伝えして、牝の気持ちを告白したい、そのためにはどうしたらいいかしらって、いつも話し合っていたんです。
そこで、あたくしたちは、トイレデートを提案したいと思います。ご不浄は、あたしたち牝が、排泄したり、生理の手当てをするためだけの場所ではありません。
狭いながらも、お兄様と二人っきりで、甘い時間を過ごすことのできる、貴重な場所なんです。あたしたち牝の生理のすべてをさらけ出して、ご覧いただき、うんと甘えて、ご奉仕できるステキな場所なんです。
ご不浄で、うんと気分を出して、牝の務めをおねだりし、甘く燃えさかって、ご機嫌をとるなんて、とっても素晴らしいことじゃないかしら?
そこで、あたしたちは、そうした機会を増やすため、最低でも、一日三回はおトイレに出向いて、お兄様のご来臨をお待ちしたらどうか、と考えたんです。
すっ裸になって個室に入り、便器に跨って、背後のドアに向けてお臀を突き出すような姿勢で、お兄様をお待ちするんです。お兄様がドアを開けたとたん、あたし達牝がまるだしのお臀を突き出して、何もかも丸見えの状態で肉交の時を待ち侘びている姿が、目の前に飛び込んでくる、きっとお兄様たちも悦んでいただけるんじゃないかしら?そして、狭い密室内で、あたくしたちは、いっぱいにからだをひらき、お兄様に思う存分悪戯していただき、蹂躙していただいたらどうかしら?
うんと、泣きましょう。叫びましょう。許しを乞うて絶叫して、何度となく悶絶して、あたし達牝のからだを十二分に愉しんでいただくのです。」
制度は厳格に実施に移された。娘たちは、一日3回のノルマとして、全裸になって、トイレの個室で便器に跨って、怖ろしい若主人達の到来を待たなければならないことになったのだ。
時間内に男子達の誰も来なければ、教室に戻ることが許される。しかし、どこのトイレに現在、誰が待機しているかが、廊下や教室のあちこちに掲示されているため、娘たちが現実に無疵のまま、戻ることは希であった。
トイレ・コンパニオンの順番は、無作為抽出の形式で選抜されるが、これに加えて、毎朝のホームルームでは、さらに数人の娘が特別に指名されることになった。指名は、担任教諭が選任するほか、クラスの男子も指名権が与えられていた。
誰がその日に指名されるのか、哀れな娘たちは怯えきった様子で、からだを震わせている。早くもシクシク啜りあげている者もいた。
担任の竹中は、名簿を開いてその日の犠牲者を選び出す。
「名前を呼ばれた者は、立ってご挨拶するんですよ。
今日のトイレ・コンパニオンは、
11番・坂口美奈子、
4番・遠藤佳江、
15番・沢井マリ、
9番・金沢萌、
28番・山口久美、です。
男子達は、娘達のからだの細かなサイズについては、配布した資料をごらんください。」
指名された娘は、わっ、と泣き伏し、ブルブル全身をふるわせるながら、立ち上がる。
「おう、マリ、今日はおめえか?しっかり励め、後でたっぷりいじめ抜いてやるからな!色っぽくさえずるんだぜ」
男子の一人が哄笑する。
「へへへへ、美奈子、おめえもか、かならず行くからな。素っ裸で、股を開いて待ってるんだぜ!」
残忍な男子達は、楊枝で歯をせせりながら宣告するのだ。
「は、はいっ・・・・よ、よろしくおねがい、い、いたします・・・・」
「い、一生懸命、お務め、し、します・・・・う、うんと可愛がってくださいませ・・・」
「いかがいたしましょうか。あと3名、男子の方からご指名できることになっておりますが・・・・」
「うむ、そうさな・・・・・」
怯えきってブルブルふるえている若い娘達のすがたを睨め回すように、眺めると、礼二は口をひらいた。
「まず、42番の夏樹、おめえだ。おい、良治、おめえはどの牝にする?」
「うむ、俺としては、22番の友里にするかな。」
「俺は3番リカにするぜ。先日仲間とはめ倒したばかりだ。へへへへ・・・今日もたっぷりと牝のつとめを果たさせてやっからよー、覚悟してな。」
トイレに向かう廊下はひっそりと静まりかえっている。
志穂の足音ばかりが丸い高天井にコツコツ、と響く。
二階の廊下の突き当たりに女子トイレがあった。
お ん な 便 所
ドアの入口には、朱色の肉太の文字で看板毒々しく掲げられている。志穂がドアを押して、入ろうとすると同時に中から髪の毛の長い美少女がよろよろと出てきた。
隣のクラスの内藤美香であった。
哀しいトイレデートを済ませ、身繕いを終えて、ようやく出てきたところであろう。目は真っ赤に泣き腫らし、直前までのつらい牝のつとめに泣き叫んで幾度となく失神をくりかえしたのは明らかだ。これから志穂も、おなじ目に遭わなければならない。
中には、もう一人、先客がいるらしく、個室のドアの中から、悩ましい娘の泣き声と、ギシギシと縄の擦れるような音が伝わって壁全体を振動させているのだ。ドアにはつぎのようなプレートがかけられている。
ただいま、ご不浄でお兄さまをお待ちしている牝は、 三年D組 宮崎ユリ でございます。ご自由にお遊び下さいませ
「あぁ、天井から、吊されてご奉仕してるんだわ・・・・」
「ひぃっ、ひぃぃっ、ゆ、ゆるしてっ、お、おにいさまっ、ゆるしてっ・・・・ひぃぃーっ、・・・・ひぃぃーっ、」
同時に男の怒声と手荒くビンタを喰わせる音が響き渡っている。
時間だ。
志穂はあわてて、脱衣はじめた。靴下から肌着まで全部脱いで全裸になると、コンクリの冷たい感触が足裏から膝上まで這い上がってくる。
志穂は、指定された一番左から二番目の個室のドアに向かった。
ただいま、ご不浄でお兄さまをお待ちしている牝は、 でございます。ご自由にお遊び下さいませ
志穂は、二年A組 井上志穂と記されたプレートをはめこみ、ドアを開けた。
一段上がったところに和式の白い便器がある。
天井と左右の壁面には、大きなフックが取り付けられていた。
男子たちが、天井から娘を吊したり、片足吊りにさせて、拷問したり、いろいろと玩具にできるためのものだ。
正面には等身大の鏡をとりつけてある。
後ろから娘のからだを玩具にする際に、娘の表情や乳房の揺れも眺めて愉しむための装置である。
隣室の娘も、おそらくは天井から吊されて、辱めを受けているのだろう。ひっきりなしに哀訴と悲鳴がもれ響いてくる。
「きいぃっ、・・・くぅっ・・・あうっ・・・ひっ、ひっ、ひぃっ・・ゆるしてっ、・・・ゆるしてっ」
志穂は乳房を抱きしめながら、そっと便座に跨った。腰を落としてはならない。腰は浮かした状態で待機するのが作法である。臀は後ろに突き出すような態勢でなければならない。ドアを開けたとたんに、娘のひらいた膣からアナルまで男子の目の中に飛び込んでこなければならないからだ。
2つ空けた個室からは、哀しい娘の泣き叫ぶ声がひっきりなしに響いている。
「そ、そうですぅっ・・・ユリは牝ですぅっ、おま×こ専用の牝ですぅ・・・あぁっ、や、やさしくしてっ・・・お、おねがいっ・・・・ひっ、ひっ、ひぃぃっー・・・きぃっ・・・、」
吊られた状態で、貫かれているのであろうか。肉の擦れる音、縄がギシギシ軋み、壁も振動している。
「オラッ、オラオラッ、どうだ、牝め!いいか!感じるか!へへへ・・・」
ヒップを平手打ちしているのだろうか。たえず、パシッ、パシンッ、と高い音が弾みかえる。
志穂は目を閉じ、学則で命じられたとおり、『牝の誓い』を口にしつつ、時間が過ぎ去るのを待った。
隣の娘の泣き声は、いつか小さくなり、甘い媚びを含んだすすり泣きに変わってきた。
「あむっ、ゆ、ゆるしてっ・・・・も、もうっ、ゆるしてっ・・・・」
「馬ッ鹿野郎!許してじゃねーだろーが、え!え、姦られてるとき、牝はなんて叫ばなきゃならんか、教えられてるねーのか!え、」
「ご、ごめんんなさいっ・・・・ひ、ひっ、いいですっ、お兄様っ、し、しあわせっ、幸せですっ・・・・おま×このおつとめ、し、し幸せですっ・・・あぁっ、ああぁっ、ひぃぃっ、ひぃぃぃっ・・・・おま×こ、たまんないですっ・・・あ、あんんっ、あぁん、・・・い、いやっ・・・・いやぁっん・・・・ゆ、ゆるしてっ・・・・あんんっ、あんっ、あぁん・・・お、おにいさまっ、おにいさまっ、・・・・ゆ、ゆるしてっ・・・あんっ、い、いくっ・・・いっちゃうっ、・・・・おま×こ牝豚のユリ、おま×こ、いっちゃうっ・・・・」
バタン、と隣のドアが乱暴に開く音がして、志穂はビクッ、と全身をふるわせた。
どうやら隣の娘の哀しいつとめは終わったようだ。口笛を吹きながら、ガチャガチャとベルトを直して、ドタドタを音をたてて、男子が出ていくのを、志穂はからだを硬くして聞いた。
個室に残された娘がシクシク泣きじゃくっているのが聞こえてくる。それはいつまでも続くかのようであった。
やがて、よろめくような足取りで個室から出て衣服を身につけている様子が窺えた。
すすり上げながら、娘の足音が遠ざかって、トイレ内はしん、と静まりかえる。
「あぁ、お、おねがい、は、早く、この時間を終わって、ま、まだ、かしら?」
まだ志穂がトイレに来てから未だ、一〇分と立っていないのだ。
廊下に足音がした。
「あ、き、来たわ、い、いやっ、・・・」
恐怖で、志穂は全身がふるえが止まらない。
「あら、正木君、こんにちわ。授業終わったの?」
「あ、先生、いや、あまり面白くないんで、こっそり抜け出してきたんだよー、ちょっと息抜きだな」
「あ、そうなの、で、おんな便所で遊んでみようと思ったの?」
「あ、そういうわけじゃないんだ。ブラブラしてたら、なんとなしにここまで来ちゃったんだよ」
「だったら、ここで遊んでったら、いいんじゃない?娘たちがお尻をまるだしにして、待ってるはずよ」
「おっと、そうだったっけ。今回学則改正があったってことは聞いてたんだけど、どうすっかなー」
「駄目よ、せっかくの機会を逃したりしちゃ、ちょっと、プレートみてごらんなさいよ。前川有希は、もう終わって教室に帰ってしまったようだけど、宮崎ユリは、今ご奉仕の真っ最中みたいね。あと今いるのは・・・あ、二年の井上志穂よ。知ってる?」
「よくは知らないな」
「昨日合唱の練習に出てたおっぱいの大きい、きれいな子覚えてない?正木君、おっぱいの大きい子を苛めるの、好きだったんじゃない?」
「え、ほんと?ちょっと資料を、・・・うむ、バストは九〇か・・・・」
「そうよ、かわいい子よ。おっぱいが、こうツンと尖って左右を向いててね。色も淡いピンクでね。先日、剃毛されたばかりじゃなかったかしら。この際だから、徹底的にはめ倒して苛めちゃいなさいよ。」
「うーん、ちょっと一息入れるため抜け出してきただけだからなぁ、どうするかなぁ・・・・」
「『据え膳喰わぬは』って言うじゃないの。おんなのこたちを、思いっきり苛めて泣かせるのが、男の子の義務なのよ。駄目よ、娘を甘やかしたりなんかしたら。おんな便所は、女の子を肉奴隷に仕込むための場所なんだから、遠慮なんかするのは禁物よ。
娘たちに、手荒く犯され、乱暴される悦びを感じるような牝に仕込んでいくのが、貴男たち男子の役目なのよ。
男子達のおもうままにもてあそび抜かれる肉奴隷であることを、娘たちの頭に徹底的に叩き込むためにも、日頃からの接し方が大切よ。たえず、叱られ、怒鳴られ、擲たれて、娘たちは従順な牝に仕込まれていくものなのよ。」
「へぇ、そんなものかなぁ?」
怖ろしい会話を、志穂は震え泣きながら聞いていた。
あぁ、お、おねがいよ・・・・来ちゃ嫌、来ないで、・・・・
「だけど、牝を責める道具は教室に置きっぱなしなんだしなー」
「細引きなら、あたくしが持ってますわよ。手錠もあるわよ、これで娘を吊せるでしょ?」
「おう、手回しがいいな。鞭は俺のベルトを代用するかな。」
「ディルドオはこれを使ったらどうかしら?棘がいっぱいついてるから、膣の肉襞を思う存分蹂躙して、志穂が悶絶すること請け合いよ。」
「よし、それじゃ行くか」
つかつかと足音がしてトイレの内部に入ってきた。
志穂は目をギュッ、と瞑り唇を噛みしめて、怖ろしいサディストを待った。
バタンと背後のドアが開いた。
「あぁっ、お、おにいさまぁっ、おま×こ牝の志穂、お、お待ちしていましたのぅっ・・・・ご、ご存分に、お、お遊び下さい増し・・・・・」
志穂は、ひきつった声で、必死で牝の口上を口にする。怖ろしいつとめが、ついに開始されるのだ。
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