第12章 エピソード1 母牝折檻







いつものように、剛蔵は二匹の牝を散歩させていた。首輪に繋いだチェーンを引っ張るように、二匹は真っ白い臀を左右にくねらせながら、剛蔵を先導するかのように前を這い進んでいる。毎朝庭を散歩させるのが日課である。
広い庭園の中央にある築山まで来ると、牝の悲鳴と哀願の声が響いてきた。

―お、お許しを〜っ、だんなさまっ・・・・・、ど、どうか、お許しを〜っ・・・・・

牝の泣き声につられて剛蔵が目を向けると、先週息子の礼二に買い与えた牝奴の有里が仕置きされている最中である。
四つん這いになって、高く臀を突き出させられている有里の股間を、礼二が鞭で抉り打っているのだ。青空の下、ヒステリックに泣き叫んでいる有里の声が響き渡っている。

「礼二、朝っぱらから騒がしいぞ。どうしたんだ?ん、牝の仕置きか?」

「あ、パパおはよう。いやね。昨日牝たちを連れてきた仲間たちとあそんだんだけど、この牝のつとめぶりが悪くってね、きっちり仕置きしなきゃと思ったんだよ。」

剛蔵は地べたに突っ伏して泣きじゃくっている年増の美しい牝の髪の毛をつかんで、引き起こした。
有里は目を真っ赤に泣き腫らし、全身を戦慄かせている。その愁いを含んだまなざしは、ぞくっとするほどの妖しさを醸し出している。

「確か、プッシー有里っていったな?え、有里、どしたんだ?ん、」

「は、はいっ・・・・・だ、だんなさまっ、あ、有里が、プッシー有里が、わ、悪かったんですぅっ・・・・」

切れ切れにしゃくりあげる牝の声は涙で枯れ果てている。

「め、めんどり遊びのとき、と、途中で、有里、し、失神してしまって、若旦那さまの、お、お気を殺いでしまったんです・・・・」

「パパ、仕置きにかけるのは当然だろ?だって、政夫んとこの牝なんか気張って、2つも3つも玉子の出し入れをしてみせたのに、この牝ときたらさぁ、玉子を2つ肛門に突っ込んだとたんに、白目を剥いて気絶しやがってさぁ。僕に恥を掻かせたんだぜ。こいつは許せねえよ、パパもそう思うだろ?」

「まぁまぁ、礼二」

剛蔵は苦笑いを浮かべて有里の躰を抱くとそっと黒髪を撫でてやった。
思いもかけない剛蔵のしぐさに、有里はクゥッ〜ン、と泣いて剛蔵の胸に縋りついた。
甘い香水と牝の匂いの入り混じった薫りが剛蔵の鼻孔をツン、と突いて、さすがの剛蔵も痺れるような感覚を覚えた。

(こいつは・・・・礼二にはもったいなかったかな。)

珍しく剛蔵は後悔の気持ちで有里のきゃしゃな肩を抱いて、黒髪を優しく撫であげながら声をかけた。

「有里、務めを忘れて途中で失神するなぞ、牝にあるまじき振る舞いだぞ!」

「は、はい・・・・・ご、ごめんなさいっ・・・・・」

「有里、お前にはたしか頼子とかいう娘がいたな。写真で見ただけだが、かわいらしい子じゃないか、え。お前が牝奴として懸命に励む代わりに、娘がああいう立派な学校に入れてもらえたんだろうが。」

「は、はい、あ、ありがとう、ご、ございます・・・・・ありがとうございますぅっ・・・・」

「それだったら、お前はかわいい娘のためにも、精一杯牝のつとめを果たさにゃならんだろうが、違うか、え、有里!」

「は、はい・・・・お、おっしゃる通りですぅっ・・・・・有里が、有里が、心得違いをしてました・・・・・む、娘が名門校に入れましたのも、すべて、大旦那さま、若旦那さまのおかげですぅっ・・・・これからは、いっそう礼二さまのお気に召すようなおま×こ牝として、一生懸命励みますぅっ・・・・・」

「よしよし、分かればいいんじゃよ。礼二、牝へは十分仕置きしたんだろう?。もう、ここいらへんで許してやれ。」

有里のやつれた横顔に、ありありと感謝の気持ちが浮かんだ。

剛蔵には乳房をこすりつけている年増の牝の心のうちが手に取るように分かった。

「礼二、まあ、お前が不満なのは分かるがな、殴る蹴るばかりが牝の仕置きじゃあないぞ。もっと牝の扱い方を学ぶんだ。分かるか。牝を躾けるには厳しくすることに越したことはないが、たまには手心をくわえてやることも大事なんだぞ。」

さすがに剛蔵は牝の心理を知り抜いていた。仕置きをするときでも、形だけでも温情を示してやれば、その後の肉交のつとめの際、牝は驚くほど積極的に淫猥な奉仕で主人を愉しませることを知っているのだ。

「パパがそう言うなら、ここらへんで許してやるかな。有里!パパに感謝するんだよ。」

「は、はい、はい・・・・・あ、ありがとうございますっ、ありがとうございます・・・・プッシー有里、う、嬉しいですっ、うれしいですぅっ・・・・」

有里は泣きながら少年の足下にひれ伏して、足の甲に熱い唇を押しあてた。
心を込めて吸った。

「よし、礼二、ちょっと話がある。牝をそこに繋いで儂の部屋まで来い!」

剛蔵は不服気な息子の顔を苦笑しながら見た。

「ねえパパ、なんで止めたんだい?有里をもっと絶叫させたかったんだけど・・・・」

「わハハハ・・・・、まあ、お前の気持ちも分からんではないがな、あれ以上、ぶちのめしても、失神するばかりで面白くないぞ。第一ま×こだってつかいものにならなくなったら、お前だって困るだろうが。仕置きっていうのはな、牝が反応してこそ意味があるんじゃろうが。」

「そ、そりゃそうだけど・・・・」

「それにただむやみやたらに引っぱたけば良いってもんでもないぞ。牝を仕置きするときはな、一打、一打、間隔をあけて時間をかけてするんだ。そうすれば、牝はそう簡単には悶絶せんもんだし、じっくりと牝の怯えと苦痛に泣き叫ぶさまを愉しめるってもんじゃろう。そうじゃないかな?」

「なるほど、さすがパパだね。」

「それだけじゃないぞ、礼二。よっく考えてみろ、厳しく接することは大事だが、たまには、優しい言葉の一つでもかけてキスでもしてやれ。牝は感泣して、ひときわ懸命に肉のつとめに励もうとするもんなんだ。手荒らな責め折檻の後で優しく手当てをしてやって、いたわりの言葉一つかけるだけで、後の肉交のつとめはガラリと変わるもんだぞ。さっきの有里のまなざしに気が付かなかったかね?」

「あ、ああ、そう言えば、あの時の有里の涙は感謝の涙なのか・・・・」

「後で可愛がってやれ」

父の書斎での用談を済ませて、礼二が有里が繋がれている庭先に戻ってくると、有里は、礼二の前にひれ伏していた。

「うむ、有里、さっきは大分手荒いことしたね。僕が悪かったよ。お前の辛い気持ちも分かるよ。」

信じられないくらい優しい声音であった。
有里はハッ、と身を固くしてまじまじと年下の残忍なサディストの顔を見あげた。
見る見るうちに、有里の黒目勝ちの美しい瞳から涙がボロボロと溢れだしたのだった。
礼二は、年増の牝の肩を優しく抱いて、黒髪を撫でてやりながら、諭すのだ。

「有里、かわいい娘のためにも牝になりきって精一杯励むんだよ。パパからは早めにはめ潰してしまえって言われてんだけどさぁ、お前の心がけしだいでは、末永く飼ってやってもいいんだからね。本当はね、有里、僕はお前がスキなんだよ。」

心にもない言葉がスラスラと礼二の口を付いて出てくる。

「だ、だんなさまっ・・・・・」

感極まった声が有里の口からもれた。

「あ、ありがとうございますっ・・・・・ありがとうございますっ・・・・う、嬉しいっ!、プッシー有里、う、うれしいですぅっ!・・・・有里も、有里も・・・・旦那さまスキですぅっ・・・・お、お慕いしてますぅっ・・・・・」

後は言葉にならず、有里は嗚咽するばかりだ。礼二にしがみつくと、乳房を、下腹をこすりつけ、泣きじゃくった。

「プッシー有里は、ほ、本当にバカでした・・・・旦那さまの、お、お気持ちも分からないで、ごめんなさいっ・・・・うぅっ、ご、ごめんなさいっ・・・・・これからは、これからは、有里は、プッシー有里は、きっと、きっと礼二さまのお気にいるような可愛い牝に、おま×こ家畜になるよう、い、一生懸命がんばりますぅっ・・・・どうぞ、有里がお気に召さなければ、存分にお仕置きしてくださいまし・・・・」

その後の有里の奉仕は、牝あそびに慣れた礼二ですら驚くほど濃厚で、淫猥きわまりないものであった。礼二の気に入られたい、礼二の喜ぶようなかわいい牝になりたい一心であることが、手に取るように分かったのだ。

「やはりパパはすげーな」

それが礼二のいつわざる感想であった。










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