アメリカからミセス・キャサリンがやって来たのは月曜の午後だった。
玲子の招きで来日したキャサリンはアメリカの裏社会で様々なアングラ
ポルノショーを催す興業主なのである。
「レイコサン・・アナタノ・・オハナシハ・・ミスターサイジョウカラ
・・ヨクウカガッテ・・マス。」
「お待ちしてましたわ、マダム。わざわざ遠方からお越し頂いて本当に
感謝してますのよ。でもその甲斐あって今回はきっと喜んで頂けると思
いますわ。」
流暢な英語で玲子はマダムを画廊へと案内する。壁のスイッチを入れる
と薄う暗い画廊の一画がスポットライトで明るく照らし出された。
「オーーッ!コ・コレハ・・ステキ・・ステキ・・ワンダフルネ!」
マダムの顔が輝いた。その様子を横目で見ながら玲子は満足の笑みを浮
かべる。
「きっとお気に召して頂けると思ってましたわ。私が丹誠込めて飼育し
ました牝豚ですのよ。家族同士で交尾させて、やっと孕ませることがで
きましたの・・」
額縁の並べられた壁を背にして、床に置かれた台上で由紀恵と美香は凄
艶な妊婦姿を晒していた。大きく孕んだ腹部を誇示するように奴隷の気
をつけポーズをとらされている。
「アメリカデハ・・ニッポンジンノメスブタショー・・ダイニンキ・・
ソレニ・・シュッサンショーモ・・ヒロウ・・デキレバ・・オオゼイ
ヒト・・アツマルワ・・」
早くも、アメリカで大儲け出来るとふんだキャサリンは興奮した面持ち
で二匹の牝豚の腹を満足げに撫で回すのだった。
「ところで、牝豚を孕ませた牡豚二匹も引き取って頂けます?」
「モチロンヨ!レイコ。オスブタヲ・・ツカウショーモ・・タクサンア
ルワ!・・ソレニ・・コレカラモ・・コウビサセテ・・シロブタ・・タ
クサン・・ウマセテアゲル!」
「これで話は決まったようですわね!」
にっこりと笑って玲子とキャサリンは握手を交わした。
「うちの豚がデビューする時は、真っ先に知ら
せてくださいな、何時でも駆けつけて見物させ
て頂きますわ!」
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