白百合祭のストリップショー
白百合女子高等学院では、毎年恒例の文化祭である白百合祭が行われていた。この日ばかりは一般人や他校の生徒も学内への入場が許可されており、ここぞとばかりに男子高校生
も大勢集まって来る。3日間に渡り行われた文化祭も今日で終わりと言う日、体育館のステージでは女子生徒による劇や合唱など、様々な出し物が披露されていた。最後の日には来賓として蛭ヶ谷市長の君嶋玲子、そして教育委員会から黒崎剛造の二人が招かれて、ステージの端から女子生徒らの舞台を楽しそうに眺めている。
女子生徒による出し物が、一通り終わると校長の島崎伸枝が生徒会長の工藤優香と共に舞台にあがりおもむろに話し始めた。
「本日で我が校の、白百合祭も無事最終日となりまして御来場頂きました皆様には、生徒全員にかわって御礼申し上げます。本来ならここで終了と致すところではございますが、さる事情のため今年の白百合祭では、もうひとつステージが用意されているのでございます。さる事情と申しますのは、もう皆様も御存知の事と思いますが、本校にとって由々しき事態が起こりました。それは伝統在る白百合女子高等学院の生徒会長まで務めた生徒が、なんと驚くべきことに本校を退学したあげく、小学校の教員であった母親共々ストリッパーとして働いていたのです。誠に持って遺憾極まる行為である事は皆様にも御理解して頂けることと存じます。本日はこれがいかに恥さらしな事であるかを本校の生徒に伝える為、この白百合祭の場を借りて、彼女らに見せしめとしてストリップショーを演じてもらう事にしたのでございます。どうか皆様、破廉恥な母娘の姿をとくと御覧になって、お笑いになってやってくださいませ。ではここから先は生徒会長の工藤優香さんにお願いしたいと思います。」
思わぬ出し物に、見物の男たちは歓声をあげて喜び、女子生徒らは眉をひそめて成り行きを見守っている。
「みなさん、こんにちわ・・生徒会長の工藤優香です。私の尊敬する生徒会長であった先輩が、こうしてストリップを演じる事になるなんて、とてもショックを感じています。でも今日は皆様と一緒に軽蔑を込めて見物させて頂くつもりです。本日は蛭ヶ谷ミュージックホールの御協力でステージを作ることが出来ました。ここで感謝の意を表したいと思います。それでは大変お見苦しいものを御覧頂くことにはなりますが、皆様最後まで御覧になってくださいませ。」
優香の挨拶が終わると、ステージのライトがスポットライトに切り替わり、女子校の文化祭には余りにも場違いな淫靡なミュージックが流れ出す。そして綾子と加奈子の浅ましいストリップダンスが始まったのである。
「いやぁ、まったく驚きましたな!あの蛭ヶ谷第二小学校教員の藤崎綾子とは面識がありますが、まさか娘と一緒にストリッパーになるなんて・・市長はどう思われますか?」
綾子と加奈子の破廉恥極まるダンスを横目で楽しみながら、教育委員会の黒崎が玲子に話しかけた。
「ほんとに世も末でございますわね。見てご覧なさい、あのお下劣ぶり・・信じられませんわ!」
心の中では、笑いを堪えながら神妙な面持ちで玲子は答える。ステージでは加奈子が色っぽく尻をふりながらパンティを脱ぎ捨てると、見物人に向かって思い切り尻を突きだし自らの手で割り開いて見せる。性器はおろか肛門まで丸見えなのだ。女子生徒の悲鳴と男達の大歓声で場内が割れんばかりである。綾子もむっちりとした中年女の肉体を晒して妖艶な踊りを披露している。二人にとっては、まさに地獄のような時間だった。
(あぁ〜〜っ、死にたい・・死んでしまいたいわぁ〜〜っ!)
大勢の後輩たちに軽蔑の眼差しで見物される中、生き恥を晒す加奈子も、必死になって笑顔を作っている。そしていつしか喜美江の姿が脳裏に浮かぶのだった。
(こ、これが・・ストリッパーとして生きていくってことなのね・・)
「きゃ〜〜〜っ、見てください!お尻の穴にあんな太い物が入ってるなんて、皆さん信じられますかぁ?それに犬と交尾する先輩の姿・・とてもこの学校の生徒会長だったなんて考えられません!これが藤崎加奈子さんと、そのお母様のなれの果ての姿です。皆さんは絶対こんな浅ましい人間にはならないでくださいね!」
優香のコメントに会場が、嘲笑と共にどっと盛り上がる。
(うぅっ!み、みじめすぎるわぁあ〜〜っ!)
ジミーの巨大な男根で串刺しにされた肛門を、衆目に晒しながら綾子は天を仰いだ。生き恥を晒す母娘の時間は、意地悪なほどゆっくりと過ぎて行くのであった。