加代の後ろに付き従って歩く雅子は、薄暗い廊下を幾度も右左に折れて、離れ座敷に辿り着いた。
「ここが婿様がお待ちかねの御座敷でございますわ。さぁ、お入り遊ばせ!」
加代に背中を押されるように、座敷へ踏み出した雅子の口から絶叫がほとばしった。
「ひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
そこには、あろうことか一匹の大型犬が座布団の上に鎮座していたのである。
「そ、そんな・・・あぁ〜〜っ!この期に及んで、わ、悪い冗談はお止めになってぇ〜〜〜っ!」
舌を出して、はぁはぁと荒い息を吐きながら睥睨する大きな犬。雅子は恐怖に竦んで凍り付いたように動けなかった。
「まぁ、婿様を見て冗談なんて失礼でございますわよ!犬とは申せ、こちらは歴とした黒川家の一員であるゴン太様ですわ!おほほほほ・・・」
そう言って大笑いする加代。
「ば、ばかなっ!わ、わたしに・・犬と夫婦になれとおっしゃるのぉおお!」
ガクガクと肢体を震わせながら、雅子は叫んだ。
「あら奥様、そんな贅沢おっしゃってはいけませんわ。少しは自分のお歳もお考え遊ばせ!四十路の女を嫁にしてくださるんだから、こんな有り難いお話は、またと御座いませんことよ!それに40を過ぎた体で妊娠するのも辛ろうございますでしょ?旦那様が犬なら、毎日お熱く睦びあっても、その心配はございませんわよ!」
加代は満面の笑みを浮かべながら、意地悪い眼差しを雅子に送る。
「うくぅ〜〜〜〜〜〜っ!そ、そんな・・ひどい・・ひどすぎるわぁあ〜〜〜っ!お、お願いです・・お許しになってぇ〜〜っ!」」
救いを求めるように、泣きべそをかいた顔を加代に向ける雅子。
「私におっしゃられても、どうしようも御座いませんわよ!それにゴン太は犬とはいえ立派な黒川家の一員でございます。そのゴン太に桜井家の女が嫁げるなんて、こんな名誉はありませんでしょ?ここでぐずぐずしていては失礼で御座いますわ!ほら良く婿様の顔を御覧なさいまし、なかなかハンサムなお顔立ちでございましょ!さぁ、睦まじくお熱い初夜をお迎えなさいませ!おほほほほ・・・・・」
加代はそう言いながら、雅子の背中に手をやりゴン太の方へと強引に押し出すのだった。
「あっ、いやっ!いやあぁあ〜〜〜〜〜っ!」
雅子の哀泣の初夜が始まろうとしていた。
畳の上に、夫婦の契りの刻を待つばかりと敷かれたマットレスが、雅子に嘆きの涙を誘う。
「さぁ、雅子奥様、マットの上に横たわって股をお開き遊ばせ!」
加代の手で押されるようにして、マットの上に横たわる雅子。もう抗いようもないと覚悟したのか、じっと目を閉じて、ふるふると震えているだけだ。そんな雅子を小気味よさげに見やりながら、加代は化粧用クリームに似た容器から、ゼリー状のどろりとしたものを指で掬い取る。
「これは牝犬から採ったフェロモンを濃縮して作ったゼリーでございますわ。御座敷ストリップの獣姦ショーなんかで使われてますのよ。人間の女の性器に塗り込んで牡犬を誘わせるそうでございますわ!いやですわねぇ・・おほほ・・・」
(ひぃ〜〜〜っ!)
おぞましさに鳥肌を立てる雅子。牝犬の匂いを嗅ぎ取ったゴン太の息づかいが激しくなり、落ち着かないそぶりで座布団を引っ掻いている。
「ゴン太っ!お待ち!まだ来ちゃダメよっ!」
加代が叱ると、クンクンと鳴きながらじっと座って待つゴン太。
「おほほ・・・ゴン太は賢い犬で良く躾られてますのよ。では、失礼して塗らせて頂きますわ。さぁ股を大きくお開きになって!」
加代の指が雅子の秘裂を押し広げ、柔襞の隅々までたっぷりとゼリーを塗り込んでゆく。そうしている間にも「ずいき汁」の効き目で、絶え間なく愛液が垂れ流れ肛門まで濡らすのだ。
「あらあら、こんなに発情なさって・・初夜を迎える花嫁が、はしたのうございますわよ!おほほ・・」
(うくぅ〜〜〜っ!)
加代の言葉嬲りに、雅子は涙を零した。
「さぁ、これで宜しゅう御座いますわ。今宵は私がお塗りして差し上げましたが、明日からは御自分でお塗り遊ばせ!」
(あぁ〜〜〜〜っ!いや、いやよ〜〜〜っ!)
雅子の顔が辛そうに歪む。
「さぁ、ゴン太の花嫁さんの支度が調ったわよぉ!可哀想にずいぶん待たせちゃったねぇ、ほ〜ら、これが今からゴン太のものになる、おまんこよぉ!末永く可愛がっておあげ!」
加代が、おいでの仕草をすると、ゴン太は弾かれたように雅子に突進し、その股間に顔を埋めるやぺろぺろと激しく雅子の性器を舐め回すのだ。
「あひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!いやっ!あぁ〜〜っ!いやぁああ〜〜〜〜っ!」
離れ座敷に雅子の悲痛な絶叫がほとばしった。
獣特有の荒々しい息づかいと、人間の女の艶めかしい喘ぎ声が離れの座敷から漏れてくる。
「ほら、もっと淫らに尻をお振り遊ばせ!」
加代の言葉に応えて雅子の尻が大きく左右にうねり舞う。
「あうぅ〜〜〜〜〜〜っ!」
雅子の媚肉がゴン太のペニスを喰わえて、淫らに蠢いている。その柔襞は太いペニスに押し広げられ、おびただしい愛液で艶めかしく濡れているのだ。
「あっ、あはぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!」
絶え間なく雅子の口から、喘ぎが湧きあがり、太股の筋肉がびくんびくんと引き攣るように動いている。ゴン太の腰の動きが一層激しくなり、はぁはぁと喘ぐ口からは涎が糸を引いて滴り落ちて雅子の乳房を濡らす。
「そろそろゴン太が射精しますわよ!たっぷりと注いで頂いて嫁の勤めを見事にお果たしなさいませ!」
(あぅうう〜〜〜っ!いやっ!いゃぁああ〜〜〜〜っ!)
犬と交わり、獣の精液を注がれるおぞましさに狂いそうになりながらも、雅子の性器は、まるで別の生き物のように、犬のペニスをしっかりと喰い締め、牡の精液を搾り取ろうと淫らな収縮を繰り返しているのだ。
「ひぃえぇええ〜〜〜〜〜〜〜っ!あ、あなたぁ〜〜〜〜っ!ま、雅子は・・とうとう犬と交わってしまったわぁああ〜〜〜〜っ!」
子宮の奥でほとばしる犬の精液を受け止めた瞬間、雅子は夫に向けて泣き叫んだ。
「ほほほ・・・ゴン太、良かったねぇ!これからは、このおまんこ好きなだけ何時でも自由に使えるんだよ!」
(くぅうぉおお〜〜〜〜〜〜〜〜っ!)
加代の言葉に、犬の嫁となった惨めさが込み上げる雅子。その子宮の中には信じられない程、大量の犬の射精がどぴゅどぴゅとまだ続いているのだ。雅子は狂乱の中で気が遠くなってゆくのであった。
「あらあら、勝手に気を失ったら困りますわよ!ほら、まだ旦那様のペニスのお掃除が残ってますわ!交わり合った後は、ちゃんと自分の舌で綺麗に掃除して差し上げるのが大事な嫁の勤めでございましょ?」
加代はそう言いながら、雅子の肩を揺すって目覚めさせる。
「うぅっ!ご、ごめんなさい・・」
雅子は、よろよろと起きあがった。まだゴン太は繋がったままである。
「さっ、ゴン太、離れましょうね、花嫁さんがお掃除出来ないわ!あらあら、そうかい、まだ、やりたりないのかい?ほほほ・・困ったもんねぇ!いいわ、あなたの嫁ですものねぇ、気が済むまで何度でもおやりなさい」
くんくんと鳴いているゴン太の頭を撫でながら、加代は雅子を見遣った。
「雅子奥様、あなたの旦那様はまだまだ御満足なさってないようですわよ!さっ、もう一度尻をもたげて股をお開き遊ばせ!嫁の勤めを果たすのも辛いものでございますわね!おほほほほ・・・」
(あぁ〜〜っ!)
絶望の吐息を漏らし、雅子は再び尻を高々ともたげるのであった。
初夜 雅子43歳