心臓が凍り付くような不安に怯えながら栗原百合子は暗い通路を歩かされていた。裸足の足裏に伝わるひんやりした床の感触が百合子の不安に一層拍車をかける。

(あぁーっ!本当にこれが現実なのかしら・・悪い夢であって欲しい・・)

捕らえられた子ウサギのように震えながら後ろ手錠のまま、全裸で歩く百合子の背後からは、濃黒の制服を一分の隙もなく身につけた3人の女刑務官が、新しい獲物をいたぶる喜びに妖しく輝く眼差しを百合子の白く美しい後ろ姿に注ぎながら付き従っていた。

(うふふ・・・張りのある見事なヒップね。この収容所でも 一 、二を争う牝肉に私が仕込んであげるから楽しみにしときなさいね!)

本条玲子が唇を曲げて冷たい笑みを浮かべながら、そっと心の中で囁いた。

本条玲子は今年32歳になる女刑務官である。25歳の若さにして、その凄腕を買われて収容所の主任刑務官に抜擢された程、上層部からの信頼は厚く、所長に次いでこの収容所内での実権を握っていると言っても過言ではなかった。そして、その冷たい美貌と冷酷さは収容所のすべての女囚達を震え上がらせていたのである。

「止まりなさい!」

玲子の凛とした声が深と静まりかえった通路内に響き渡った。ビクッとして立ち止まった百合子の傍らには不気味な黒いドアがある。ちらりとそのドアに目をやった百合子は、そこに嵌めこまれた白いプレートの文字を目にして思わず驚愕の声をあげた。

「あっ!こ、これは一体なに?」

そこに書かれた文字が百合子を得体の知れない恐怖の頂点へと追い立てる。

「牝肉検査室」

白いプレートには、そう書かれていた。

玲子が壁際のスイッチに手を触れると小さなモーター音と共に、ゆっくりと扉が開いていった。

「さぁ、中に入るのよ!」

玲子の冷たく鋭い声に押されるかの如く、百合子は体を震わせながら部屋の中へと入っていく。そして、その異様な雰囲気に百合子の心臓は破裂せんばかりに高鳴った。
窓一つ無い暗い部屋の中央だけが天井からの眩いスポットライトに照らされている。そしてそこに浮かび上がっているのは、黒い革張りのリクライニング式の診察台だった。一目で百合子にはそれが産婦人科の診療室にあるような開脚装置付きの診察台である事が見て取れた。

「あぁーっ!こ、ここで私に何をしようと言うの!」

百合子は、真っ青な顔で女刑務官達に叫んだ。

「ふふふ・・・、ここに入所した女囚は全員ここで牝肉検査を受けて、上、中、並の3つ の牝肉に仕分けされるって訳よ」

玲子が楽しそうなを笑み浮かべながら、百合子に説明する。

「そ、そんな・・牝肉検査だなんて、人権無視だわ、そ、それに私は本当に何も悪い事してないんです。保安部の人に無理矢理、罪を被せられただけなのよ!お願いです、もう 一度、ちゃんと調べて頂ければ判りますわ!お願い!助けてください!」

百合子は死に物狂いで訴えた。

「ふん、往生際が悪いわね!ここに来た女共は、みんな同じような事言うのよね!」

女刑務官の高村由紀子が鼻でせせり笑いながら百合子の乳首を摘むと捻りあげた。

「ひーーーーっ!お願い、やめてーーーーっ!」

先日来の、黒坂による拷問で散々痛めつけられ紫に変色した痛々しい乳首に更なる激痛
が走り百合子は涙を流して絶叫した。

「あら、やめて欲しいの?だったら牝肉検査、すなおに受け入れるわね?」

もう一人の女刑務官、宮崎沙也加が百合子のもう片方の乳首を情け容赦なく捻りつぶす。

「ぎゃーーーーーっ!イ、痛いわー!お願い、離して〜っ!」

必死に体を捻って振り解こうともがく百合子をせせら笑いながら由紀子と沙也加は一段と乳首を掴んだ指に力を入れる。

「ひっ、ち、千切れる〜っ!け、検査受けます!受けるから、は、離してーーっ!」

激痛に歪んだ顔を、狂ったようにうち振りながら絶叫する百合子の頬に玲子の強烈なビンタがビシッと音を立てて炸裂する。そして玲子は百合子の顎を掴んで涙に濡れる怯えた瞳を楽しそうに覗き込んだ

「うふふ・・まだ、自分の立場が判ってないようね。オマエは国家に対する重罪人として ここに送り込まれてきたのよ。ここで自分の犯した罪を反省して償いをするのがオマエの勤めじゃなくて?」

囁くような猫撫で声で話しかけていた玲子は、突然声を厳しくして怒鳴りつけた。

「さー、どうなのよ!」

ビクンと体を震わせて百合子は泣きながら答えた。

「はい、わ、わかりましたわ。」

ようやく、乳首を解放されて、息も絶え絶えになりながら百合子は、自分がとんでも無い所に送り込まれてきた事を思い知ったのであった。玲子の合図で、由紀子が百合子の後ろ手錠を外す。ようやく解放された両腕で無惨に変色した乳首を庇いながら、その場に崩れ堕ちて百合子は号泣した。

「ほら、何時までも泣いてないで、ホントに分かったのなら、自分から牝肉検査受けさせてくださいって、ちゃんと誠意を込めてお願いしなきゃ!」

沙也加が泣いている百合子の側にかがみ込んで優しく背中を撫でてやりながら、こうやってお願いするのよ!と態度とは裏腹の意地悪な言葉を百合子の耳元に囁く。

(いゃーーっ!そ、そんな恥ずかしい事、で、できないわぁ〜!)

百合子は心の中で叫んだが、これ以上逆らえばどんな酷い目に遭わされるかと思うと、どのような惨めな事でもやるしかないのだ。羞恥に頬を染めながら四つん這いになって、そのまま手足を突っ張る。やがて覚悟を決めて両足を大きく開いていった。玲子達からは百合子の肛門から性器までが丸見えである。血液が逆流する程に屈辱的な姿だった。

「さ、先程は、とんでもない思い違いを致しまして、も、申し訳ございません・・わたく し栗原百合子は国家に対して重大な罪を犯した犯罪人でございます。この収容所で精一 杯、罪を償って参りたいと存じます。そのためにも、ど、どうか牝肉検査を受けさせてくださいませーーっ!」

屈辱に打ち震えながら血を吐く思いで、百合子は教えられた通りに叫んだ。

「ほんとに惚れ惚れするくらい、いいお尻ね!」

女刑務官達の手が百合子の柔らかな双臀を撫で回す。同性にいたぶられる汚辱感に百合子は鳥肌を立ててぶるっと体を震わせた。やがて玲子はムチムチとした百合子の尻たぶを掴むとグィと押し広げてひっそりと息づく可憐な肛門を剥き出しにした。

「うっ!」

百合子は屈辱に呻いた。

「まぁ、可愛らしいお尻の穴だこと!」

玲子はそう言うと、人差し指で揉むように肛門の襞をなぞり廻した。そしてそっとその指を肛門の内側に差し込んだ。

「ひーーーっ!いやぁああーっ!やめてーーっ!」

あまりの汚辱に思わず百合子は叫び声をあげた。

「いやじゃないでしょ!、さっき牝肉検査受けさせて下さいってお願いしたのは嘘だったの!」

由紀子が厳しく叱責して百合子の太股を思い切りつねりあげた。

「くぅうーーーっ!」

痛さにぼろぼろ涙を零す百合子。

「ふふふ・・・今に指一本どころか二の腕まで、この穴の中に突っ込んで思い切り掻き回してあげるから覚悟しときなさい。」

玲子は残忍な笑みを浮かべて、ぴしゃりと百合子の双臀を叩いた。

「さぁ、お望み通りに牝肉検査してあげるわよ!さっさと検査台に上がりなさい!」

厳しい声で命じられて百合子は泣きべそを掻きながら、検査台に向かった。恐怖で身がすくむ思いを必死にこらえて検査台に身を横たえる。由紀子と沙也加がすかさず百合子の足首を掴んでアームにベルトで固定した。玲子の合図でスイッチが入れられると足首が固定されたアームが不気味な音をたてながらゆっくり動き始めた。

(あぁーーっ!いやぁあーっ!)

百合子の両足は、ぐんぐん上へと引き上げられていく、やがて双臀までもが台から完全に浮き上がったところで、ストップした。別のスイッチが入れられる。今度は左右にどんどん開いていった。

(お願い、もう、やめてぇー!)

百合子の両足が股裂きにされんばかりに拡がりきったところで、やっとスイッチが切られる。百合子の内股の筋がぴくぴく痙攣している。

「凄い格好になったわよ!何もかも丸見えだわ!」

女刑務官達の笑い声が百合子を羞恥の極限へと追い込む。

「あ〜ら、可愛いらしいお豆ちゃんねぇ!」

 玲子はそう言って、クリトリスをパチンと指で弾いた。

「ひーーーーっ!」

腰を震わせて百合子が悲鳴をあげる。

「ふふふ・・・、素直に牝肉検査受けようとしなかった罰に豆吊りにして、検査してあげるわよ!」

由紀子と沙也加によってクリトリスに糸が巻き付けられ、更にその糸を天井の滑車に通された。糸の先端にはフックが付いており、そのフックに玲子が重りをつけた。

「ぎゃぁあああーーーっ!」

凄まじい悲鳴が部屋中に響き渡る。

「あら、そんなに気持ちいいの?じゃ、もう一個重り追加してあげる。」

更に一個の重りがフックにかけられた。百合子のクリトリスが千切れんばかりに引き伸ばされる。

「うぎゃぁああーーーっ!」

狂ったように頭を打ち振りながら百合子は絶叫した。玲子の傍らのテーブルには牝肉検査用の見るからにおぞましい形をした道具が所狭しと並んでいる。その中からペリカンの嘴を思わせる、冷たい銀色の器具を手に取ると、冷酷な笑みを浮かべて百合子の膣孔にそれ以上は入らぬとこまで強引に挿入した。ペリカンの嘴がどんどん開くにつれて百合子の膣孔は無惨に押し広げられていく。

「ひぃぃーっ!やめてーーっ!裂けるわぁー!」

豆吊りと膣を裂かれる苦痛に百合子は半狂乱で泣き叫んだ。

「ふふふ・・・検査は、まだまだこれからなのよ、今から弱音吐いてどうするの!さぁ、 次はお尻の穴も、拡げてみましょうねぇ!」

玲子は楽しくて堪らないと言うように、けらけら笑いながら、次なるおぞましい道具を
手に取った。百合子の地獄はまさにこれからが本番なのだった。
 

                 **************************************


「ふふふ・・・、相変わらず、ここの女刑務官たちの残酷さには、さすがの俺も舌を巻くぜ!」

収容所の一画に在る所長室でソファにどっかりと腰掛けて、モニター画面に映る百合子の牝肉検査の一部始終を、時折、ウイスキーのグラスを口に運びながら、じっくりと眺めていた黒坂が、隣りに腰掛けている収容所所長の室田を見やって、にやりとした。

「国安の鬼と呼ばれる、さすがの黒坂さんも、顔負けってとこかな?」

長年の付き合いになる二人はウィスキーを煽りながら、楽しそうにしばらくゲラゲラ笑い合った。

「それにしても、栗原百合子、俺がこれまで送り込んできた女共の中でもなかなかの上玉だろ?」

「あぁ、これまでの中じゃ、ニュースキャスターの池島裕美と、女優の霧島留美子に勝るとも劣らぬってとこかな。」

室田は黒坂のグラスにボトルを傾けながら言葉を続けた。

「あっ、そうそう池島裕美の方は、牝肉としての寿命もそろそろだから、近々死刑にする事にしたよ! ふふふ・・・もう3年も牝肉小屋で、異常性欲者どもの餌にされてきたんだからな!お陰で性犯罪多発地区の汚名が挽回したって、そこの市長が喜んでたそうだ。」

そう言って、室田は満足そうな笑みを浮かべるのだった。

「ふふっ!それにしても池島裕美も可哀想なもんだ!一般女性への性犯罪を防ぐために、 牝肉として、その肉体を変質者や強姦魔どもに、強制的にあてがわれるんだからな!
 そのあげく牝肉寿命が尽きたら死刑の名の下に処分されるとは・・・」

黒坂が呆れたように呟いた。そして池島裕美の、死刑執行後の死体は特別法医学研究所の特殊保存液の入った浴槽にぶち込まれて、今後は解剖実習の教材としてぼろぼろになるまで何度も繰り返し使用されるのである。

「ふふふ・・・死んでからも国家のお役に立って罪を償なって貰う訳さ!」

室田は事も無げにそう言うと、美味そうにグラスを傾けた。

「まっ、そんな話は置いといて、黒坂さん良く見てみなよ!この母娘見事な牝肉に仕上がっただろ?」」

黒坂と室田が座っているソファの前には大きなテーブルがあった。そしてその上には全裸に剥かれた二人の女が乗せられている。黒坂にとっては半年ぶりの対面だろうか、その女達は、元は高校の美人女教師、松山麻里子とその娘の優理香であった。38歳になる麻里子は女盛りの脂の乗った肢体と知的な美貌の持ち主だった。一方、娘の優理香も母譲りの美人で高校では副生徒会長を務めていた程の才媛である。その二人が今、黒坂と室田の目の前で、全裸の白い肉体を晒していた。テーブルの上でつま先立ちでしゃがんだ姿勢で無毛の性器も露わに両足は大きく左右に拡げている。両手は頭の後ろに組んで乳房を差し出さんばかりに胸を反らした格好である。

(いやはや、あの清楚で知的だった母娘がここまで堕とされているとは・・・)

黒坂には、これが麻里子と優理香の母娘だとは信じられない思いである。保安部の取調室で丸裸にひき剥いて厳しい尋問をした時の羞恥に震えていた慎ましやかな肉体が嘘のようであった。真っ先に黒坂の目を引いたのが露わに剥き出しにされた母娘の性器である。包皮を切除されたクリトリスは収容所での牝肉調教により無惨なまでに肥大化させられており、まるで小さなペニスを思わせる位に勃起していた。そしてその醜いまでに赤黒く変色した性器からは淫猥な臭気と共に絶え間なく淫汁が湧きだし、ぽたぽたとテーブルに滴り落ちているのである。とりわけまだ16歳の幼い肉体に可愛い顔立ちのままの優理香にとっては余りにもアンバランスな卑猥極まる性器には、さしもの黒坂も驚愕の目を向けるしかなかった。真っ赤に上気した貌を消え入りたげに背けて羞恥と屈辱に、じっと目を閉じて微かに震えている麻里子と優理香の母娘。

「ほら、久し振りの御対面だろ?今度は、牝肉母娘自慢の尻穴も、思いっきりおっぴろげて歓迎するんだよ!」

室田がそう言い放つと麻里子と優理香は弾かれたように今度は四つん這いになって黒坂らに真っ白なヒップを向ける。テーブルに額を押しつけて思い切り背筋を反らしながら高々と双臀をもたげた。自分達を地獄に堕とした張本人の前で肛門まで晒す屈辱に泣きながらも過酷な牝肉調教で淫らになりきった淫穴からは、一段と淫汁が噴きこぼれる。そしてその肛門も、これが人間のものかと思われる程に浅ましく襞を膨れあがらせながら口を開いて淫らに息づいていた。

「ふふふ・・・尻の穴で御挨拶してみな!」

室田に命ぜられると、母娘は、はぁはぁと大きな息を吐きながら無惨な姿の肛門をヒクヒク開閉してみせた。

「ほー!!こりゃ凄い眺めだぜ!よくこれだけイソギンチャクみたいに開いたり閉じたりできるもんだな?これだけでも見せ物にしたら大受けするぜ!」

げらげら笑い合う黒坂らの前で、麻里子と優理香は惨めな肛門芸を許しが出るまで続けなければならなかった。

「いやー、改めてこの収容所の凄さには恐れ入ったよ!」

黒坂が室田にボトルを差し出す。

「ふふふ・・・、母親の麻里子は牝肉小屋で変質者相手の肉体奉仕がお勤めさ!娘の優理香は外国のお偉いさん相手の接待用牝肉として大活躍してもらってるよ!」

グラスに注がれる琥珀色を眺めながら室田が、はっと思い出したように言葉を続けた。

「あっ、そうそう今日、あんたにここへ来て貰った肝心の用件を忘れないうちに言っとかなきゃな。今度、上からの指令でうちの牝肉共を、ある国と協議中の非常に我が国にとって重要な条約締結成功の為に手土産として差し出す事になったんだ。それで先方の希望って言うのが高級官僚用の愛玩牝肉と使役用の家畜牝肉の2種類を要求してるんだと さ!家畜牝肉の方は、さっき話にも出た霧島留美子を始め数はなんとか揃いそうなんだ が、問題は愛玩牝肉なんだな。これは20歳以下の牝肉ってのが条件なんだ。これがうちにも数が少ないんでね。そこで黒坂さんに御盡力して頂きたいと言う訳さ!」

そう言いながら室田は書類袋を黒坂に手渡した。

「今回の条件に合った牝肉候補のリストだ!後は黒坂さんの腕に期待してるよ。」

「ふふ・・!地獄行きのブラックリストって訳か!」

黒坂は煙草をくわえると火を点けた。ある国と言うのは大体察しがつく。我が国にとっては無くてはならない重要な資源が豊富に産出されている国である。文化的にはまだまだ未開と言って良いほどの後進国だ。しかも反日感情の高さでは指折りの国であった。

(フッ!そんな国に牝肉として差し出された女達がどれ程悲惨な目に遭うか考えただけで もぞっとするぜ!)

煙草の煙を吐き出しながら、ぼんやりと目の前の母娘の姿を眺めている。酔った室田が面白半分に両手を母娘の肛門にねじ入れているとこだった。苦痛とも歓喜とも取れる母娘の大きな悲鳴が響き渡る。双臀を大きくうねらせて身悶えしながらも牝肉の哀しさで室田の掌をじわじわと尻の穴に飲み込んでいく。やがて、すっぽり手首まで収まると母娘の口から感極まったような声があがる。

「あぅぅうう・・・はぁあ〜ん!」

麻里子と優理香は自ら白い双臀をうねらして裂けんばかりに広がった肛門の襞をねっとりと室田の手首にからみつけながら歓喜の声で鳴き続けた。

(牝肉収容所か、お偉いさんも、とてつもないもん思いついたもんだ!それにしても、 また当分、煙草の吸い過ぎに悩まされそうだぜ!)

煙草の火を揉み潰しながら黒坂は苦笑いした。
 



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ブラックリストの女牝肉収容所編
 第一回 地獄へのプロローグ