前海堂組組長そして夫でもあった竜介を殺し、組を壊滅に追い込んだ憎んでも余りある黒坂を前にして、その一糸まとわぬ裸身を晒して詫びを入れねばならぬ、気が狂いそうな屈辱に美也子の胸は潰れんばかりであった。我が身ひとつの事ならば、とうに舌噛み切って死んでいたに違いない。

(あぁーっ、智子・・あなただけは、どんなことがあっても守ってみせるわ!)

美也子の脳裏に、智子のまだ幼い笑顔が浮かぶ。美也子と智子は、修次達に拉致された時に引き離されて以来、お互い何処に連れて行かれたかも分からなかった。ただ今は美也子が黒坂組お抱えの惨めな牝芸人と成り果て淫穴娼婦として、牝地獄に堕ちれば、智子には一切、手を出さないと言う黒坂達の言葉を信じ、それに縋るしか道は残されていなかったのである。

「さぁ、ぐずぐずしてないで、さっさと組長に侘びを入れなさいな!」

屈辱に打ち震えながら三つ指をついて畳に額を擦りつけている美也子を、ざまあ見ろとばかりに、嘲笑いながら見下ろしていた凉子が冷たい声で叱責する。美也子が死んだつもりになって、顔を上げた先には丁度、黒坂や凉子の目の前の位置に直径が1メートル、高さが50センチ程でその周囲には赤やピンクのケバケバしい色づかいで花模様が施された、小さな円形の台が据えられていた。これこそが黒坂組のお抱え牝芸人となった女達に宴会が催される度に余興として、オマンコや尻の穴を使っての死ぬほど恥ずかしい破廉恥芸を披露させる為の屈辱の見せ物台に他ならなかった。

(あぁー!惨めすぎるわ・・・)

覚悟を決めたはずの美也子であったが、丸舞台の上で晒さなければならない己の浅ましい姿を想像しただけで身がすくむ。凉子らに教え込まれた侘び入れの作法は海堂組4代目組長としての尊厳もプライドも粉々に打ち砕かれる、気が狂うほどの惨めなものだったのである。

「おい!いつまで待たせるんだよ!てめぇにその気がないんならしょうがねぇなぁ、替わりに娘に侘び入れて貰おうか?誰か娘を素っ裸にひん剥いてこの場に連れてきな!」

黒坂がだみ声を張り上げた。

「へい!」

子分達が立ち上がって駆け出して行きそうになるのを美也子は必死になって制止する。

「あぁーーっ、待って、待ってください!わ、私が詫び入れさせて頂きます。後生ですから娘は堪忍してやってください!」

美也子は泣きながら黒坂に懇願した。

「ふん!オマエも『弁天の美也』って異名を持って恐れられた極道の女だろ?往生際の悪いことするんじゃないよ!さっさと舞台に上がって、教えてやった通りに、侘びを入れさせて貰うんだよ!」

残酷な笑みを浮かべながら凉子は、手元の細い青竹で美也子の白い双臀をピシリと打ち据えた。

「ひぃっ!」

激しい痛みに思わず美也子の口から悲鳴が漏れる。そして激しい羞恥に打ち震えながら遂に美也子は屈辱の舞台へ上がるのだった。




座敷の中に低いどよめきが湧き起こった。恥辱の舞台に上がった美也子の姿からは背中の弁天に負けぬほどに妖艶な色気が匂い立っているのだ。両腕を頭の後ろに組んで爪先立ちでしゃがみ込んだ美也子の姿の、女盛りの熟れた肢体が眩いばかりである。ふっくらと膨らんだ乳房が自らを誇示するかのように乳首をつんと反り返らしている。背中からキュッと締まった腰つき、そこから量感たっぷりの見事な尻の膨らみが見ている男達に生唾を飲み込ませる。

「ははは・・・こうして弁天の美也子姐さんのオマンコをまじまじと拝ませて貰えるとは思わなかったぜ! オケケの生えっぷりも見事なもんだ!」

黒坂の揶揄にどっと皆が笑いだす。黒坂や凉子からは、大きく拡げさせられた美也子の両腿の間から覗く秘所が丸見えだった。

「くぅ〜っ!」

火の出るような屈辱に美也子の体から脂汗が吹き出した。

「ふふふ・・・惨めな姿だねぇ、さぁ、そうしてオマンコもけつの穴も皆の前で晒しながら黒坂の組長に侘びを入れさせて頂くのよ!」

凉子は勝ち誇った笑みを浮かべながら、美也子の羞恥に引き攣る顔を楽しそうに眺めている。もうどうする事も出来ない。美也子は血の出るような思いで遂に屈辱の言葉を口にした。

「く、黒坂様、この度は己の身の程もわきまえず、多大なる御迷惑をお掛け致しまして、ま、誠に申し訳ございませんでした。こ、これまでの度重なる不始末を心よりお詫び申し上げます・・・、本来ならば当然、死を持って償わねばならない所を、黒坂様の慈悲によりまして、命だけは助けて頂けることになり、これほどの喜びはございません。そればかりか、この黒坂組のお抱え牝芸人として淫芸披露させて頂ける事になり、また黒花館では尻穴専門の淫穴娼婦となって働かせて頂けるとは、み、身に余る光栄でございます・・・こ、このような黒坂様の深い温情に報いる為にも、ここで私4代目海堂組組長、海堂美也子は海堂組が完全にこの世から消え去る事を宣言し・・・、今後は、私の、お、オマンコと尻の穴を皆様の手で磨きあげて頂き、一日も早く立派な牝芸人、淫穴娼婦になってこれまでの償いをさせて頂きとうございます・・・。」

爪先だって拡げた太股をぶるぶると震わせながら、必死に屈辱に耐える美也子の目から、どっと涙がこぼれ落ちる。

「おい、美也子! 今言った言葉に偽りは無いんだな?」

黒坂の低いだみ声の念押しに、美也子は、こくりと頷づくしかなかった。

(ふふふ・・・、これで海堂組も完全に消滅って訳だな!)

惨めなポーズで、打ち震えている美也子の肉体に黒坂の舐め回すような視線が這いずり回る。

(あぁ〜、く、悔しい〜!)

黒坂や凉子だけでは無くその子分達までもの、いやらしい視線を体中に感じて美也子の肌に鳥肌が立った。

「ふふふ・・・言葉だけじゃぁ、まだ信じられんなぁ〜!今ここで、その証を見せて貰おうじゃないか! その目障りなオマンコの毛をこの場で丸めて貰おうか!」

「そりゃ、いいや〜!」

子分達が、どっと歓声をあげて囃し立てる。

(うぅーーっ!どこまで辱めれば気が済むの・・・)

度重なる屈辱に慟哭する美也子にはおかまいなく、剃刀とシェービングクリームが子分達の手で美也子の目の前に揃えられていく。

「さぁ!これから牝芸人になって償うんでしょ?オマンコもけつの穴も、何時だって剥き出しにしとくのが牝芸人の心得だよ!一本残らずきれいさっぱり剃り落とすんだよ!」

美也子の耳元で、凉子が意地悪に囁いて更なる屈辱的な言葉を強要する。

「わ、わたし、海堂美也子は皆様方に、剥き身のオマンコとけつの穴を御覧になって頂きたく、こ、これより、喜んで下の毛を剃り落とさせて頂きます・・」

美也子の言葉に、どっと嘲笑の声が湧き上がる。

(あぁーっ、惨めだわ〜!)

美也子は胸が潰れんばかりの屈辱に泣きながら、震える手を剃刀に伸ばした。





下卑な男達の野次が飛び交う中、美也子は舞台に置かれた鏡に跨り自分の手で剃り落としていく。それは余りにも惨めな姿であった。美也子の嗚咽が黒坂らの嗜虐心を一層煽り立てる。白紙の上に剃り落とされた美也子の陰毛は、その場の男達に次々と廻されて嘲笑のタネとされるのだ。

「ほほほ・・・これで弁天の美也子姐さんも立派な牝芸人の仲間入りって訳ね!さぁ、四つん這いになって、皆の衆につるつるになったオマンコとけつの穴をよく見て貰いなさいな!」

美也子は、すっかり観念したかのように凉子の言うがままに丸舞台の上で四つん這いの浅ましいポーズをとった。

「ほら、もっと股拡げて、けつを上げるのよ!」

凉子が青竹で美也子の尻を打ち据える。

「ひいっ!」

悲鳴をあげながら、美也子は背筋を反らせて高々と尻を持ち上げた。

「ほほほ・・・いい眺めだこと!さぁ、皆にじっくり見て貰いましょうね!」

凉子が舞台に繋がるコードのスイッチを入れると、ゆっくりと舞台は回転し始めたのである。

(あぅ!そ、そんな・・恥ずかしすぎるわ〜!)

まさに美也子の剥き出しの性器と肛門の閲覧ショーであった。周囲を取り囲む男達の目の前を、ゆっくりとしたスピードで美也子の恥部が晒されていく。

「どうだい、みんな!これが、あの弁天の美也子姐さんのオマンコとけつの穴だよ!今はきれいなけつの穴だけど、黒花館に行けば、すぐに醜いけつの穴にされちまうんだよ!
いい気味じゃないか!」

凉子の嘲笑が美也子の胸に突き刺さる。

(あぁーーっ!どこまで嬲り者にされれば・・・)

底知れぬ地獄に突き落とされていく自分の姿を、思い描いて号泣する美也子。そしてその間も剥き出しの性器と肛門は、嘲笑の渦の中を何時までも晒しモノとなって回り続けていた。





美也子の詫び入れも、ひとまず終わり座敷には、酒膳が運ばれ黒坂を始め皆が上機嫌で酒を酌み交わしていた。そこへ美也子を連れて一端座敷を離れていた凉子が戻ってきて、再び美也子を舞台に追い立てる。

「さぁ、教えられた通りにやるんだよ!」

凉子にぴしゃりと双臀を叩かれて、美也子は舞台の上に正座して三つ指をつきながら屈辱に震える声で惨めな口上を述べ始めるのだった。

「み、みなさま、こ、これより・・弁天の美也子・・牝芸人としての余興をやらせて頂きます。まだ皆様にお見せ出来る芸は何一つございませんが、凉子様の厳しい特訓を受け、この場を借りてめんどりショーをやらせて頂くことになりました。どうぞ御笑覧くださいませ!」

男達から、どっと歓声が湧き上がった。

「そりゃぁ、楽しみだぜ!どんな顔して美也子姐さんが卵を産むのか、とっくり見物させて貰おうじゃねぇか!」

一昼夜をかけての凉子の厳しい特訓でめんどりの産卵芸を仕込まれた美也子であった。その淫猥極まる破廉恥芸も、娘の智子を守る為にはやらねばならないのだ。先程の舞台の上には更に2脚の丸椅子が準備されていた。それに跨ってしゃがみこむことで美也子の性器はより一層、見物人達に露呈され卵が産み落とされる様を、まざまざと目にする事ができるのであった。丸椅子の上に跨った美也子は両手を頭の後ろに組んで胸を反らした。

「さぁ、色っぽく尻を振りながら卵を産んでみせるんだよ!」

美也子の背後に廻った凉子によって、美也子の拡げられた股間の下に、笊が差し入れられる。

(あぁーっ、このまま死んでしまいたい・・・)

美也子は凄まじい羞恥に真っ赤になりながら、凉子によって挿入された卵を産み落とすべく下腹に力を込める。

「あう〜っ!くぅぅう〜!」

やがて肉襞がめくれ上がり真っ白な卵の先端が顔を出した。

「あぁん、う〜ん、あは〜ん!」

色っぽい喘ぎ声をあげながら大きく腰をグラインドさせる。そうやって男達にサービスしてみせるのが牝芸人の勤めなのだ。下から仰ぎ見る形の男達の目には美也子の激しくうねり狂う尻の動きと肉襞からひねり出される卵の様子が何とも言えない淫らな見せ物なのである。

「あっ、あ〜ん!美也子、卵を産ませて頂きますっ!」

すでに卵は三分の一程まで出かかっていた。美也子の肉襞が大きくめくり上がり無惨に押し広げられている。

「さぁ、思いっきり鬨の声あげて産み落とすのよ!」

凉子が美也子のうねり狂う股間に合わせて笊をあてがう。

「あぁ〜ん、産みます!こ〜、こっこ、こけこっこ〜!」

気の狂いそうな羞恥と屈辱に顔を歪めながら、美也子は絶叫した。そして淫汁に濡れて、
ぬらぬらと照り輝く卵がぬるりと産み落とされた。男達の嘲笑が湧き上がる中、美也子は
浅ましい格好のまま激しく慟哭するのであった。





                           -つづく-

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極妻 啜り泣く淫穴

第2回 淫芸披露