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通達 第1023号 我が国の存亡を賭けたこの度の戦も、いよいよ正念場を迎え全国民が一丸となって この困難な時期を乗り越えねばならぬ事は諸君も御存知の通りである。 衣料、食糧、燃料等々、諸般の事情が悪化の一途を辿る中、諸君が実に良く堪え忍 び、また御国の為、勤勉に働く姿は誠に感涙に耐えないものがある。 しかしそれ以上に、戦地に赴き日々銃弾の雨をかい潜り御国の為に戦っている兵隊 達の、筆舌に尽くしがたい艱難辛苦を忘れてはならぬ。 ついてはこの度、総合統幕本部よりの指示に基づき、婦女子による特別部隊を編成 する運びとなり。蟇田少尉率いる107特務部隊が、その編成の任にあたる事とな った。 諸君らには107特務部隊に対し、大いなる協力のあらん事を期待するものである。 19○2年10月15日 帝国陸軍第107部隊指令部 |
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「これは些少ではあるが、軍からの褒美である。御苦労だった!もう帰って良いぞ!」」 鬼沢軍曹から手渡された茶封筒を恭しく受け取って、ぺこぺこと何度もお辞儀をしながら部屋から 出て行こうとしているのは、ある地区の班長を務める岩坂源治郎である。 「ひひひ・・御国の御役に立てれば、嬉しゅうございますよ。これからも何なりとお申し付けください」 赤黒く日焼けした皺だらけの顔をくしゃくしゃにして、狡賢さと卑屈さの入り混じったお愛想笑いを浮 かべる源治郎は、そう言い残して公民館を出るなり、用心深く周りを見渡してから茶封筒の中を改め た。 (ちっ!、たったこれぽっちかい!これじゃ、せいぜい煙草代にしかならんわい。しみったれてやがる なぁ・・・) 夕焼け空を見上ながら大きな溜息を吐くと、源治郎はとぼとぼと家路に就くのであった。 @@@@@@@ ちょうどその頃、源治郎と同じ班区に住む新藤美佐子は、もう日も暮れようとしているのに、まだ女学校 から帰らぬ、ひとり娘百合子の事が心配で気が気ではなかった。愛する夫を軍隊にとられ、ひたすら無 事の帰りを祈りながら娘と二人で慎ましい日々を送っている。今の美佐子にとって百合子だけが慰めであ り、我が身よりも大切な存在なのだ。 (あぁ・・あの噂はもしかして本当だったのでは・・いいえ、まさかこの町でそんな事が起こる筈がないわ・・) 胸が押し潰されるような不安を振り払い振り払い、娘の帰りを待ち続けるうちに気が付くと外は、すっかり黒 い闇に包まれている。柱時計が七つ鐘を打った。もうこれ以上待てない、とにかく女学校へ行ってみよう、 慌ただしく履き物をつっかけて玄関の戸に指を掛けようとした時、がらがらと玄関が開けられた。一瞬百合 子かと思って安堵に輝きかけた美佐子の瞳は玄関先の人影を見て凍り付いた。そこには不吉な影を宿し た3人の軍服姿の男が立っていたのである。 「ずいぶん、慌てておられるようだが、なにかありましたかな?」 でっぷりと太った男が、白いブラウスに国防色のスカート姿で立ちすくむ美佐子の顔にねちっこい視線を 向けて、にたにたと笑いながら尋ねた。男のたるんだ二重顎は黒い顎髭で覆われ、緩んだ口元から覗く 前歯は煙草の脂で茶色になっている。美佐子を見つめる細い目の輝きは、蛇のような執念深さを思わせ ずにはおかなかった。 「あっ、いえ・・娘が・・娘が、まだ学校から帰りませんので・・心配でこれから学校へ行こうとしていたところ でございます」 突然現れた軍服姿の男達を前に、美佐子は気も動転してしどろもどろに答える。 「ほう!それは丁度良かった。その娘と言うのは新藤百合子に間違いないな?百合子は本日から白百合 挺身隊に入隊し、女学校に泊まり込みでその調練をうける事となった!よって、当分の間家族との面会も 出来ぬ!本日はその知らせに来たのだ!」 まっ青な顔で、美佐子は男達に取り縋った。 「ど、どういう事ですか?百合子は・・百合子は・・大切な一人娘なのです、どうか、どうか、家に帰してくだ さい!後生ですから・・・うぅっ・・」 (くくくっ・・・百合子にこんな美人の母親がいたとは・・・) 涙を流しながら訴える美佐子の言葉に耳も貸さず、顎髭を撫でながら平然と男は尋ねる。 「おまえ、歳はいくつになる?」 「うぅっ・・34でございます・・」 (なるほど、源治郎の密告通り、滅多にお目にかかれぬ上玉だわい!うひひひひ・・) 「よし俺は、この奥さんと話をする!お前達はしばらく外で待っていろ!」 髭面の男は二人の兵隊に、そう命じてびしゃっと玄関の戸を締めると、怯える美佐子の体に舐めるような 視線を這わせながら鷹揚に名を名乗った。 「私は帝国陸軍107特務部隊の鬼沢軍曹である!我々の任務がどういうものであるか、おまえは知ってお るか?」 それを聞いて美佐子は、吐息のような悲鳴をあげて土間に崩おれた。 (あぁーーっ、やっぱり噂は本当だった・・・) 107特務部隊の怖ろしい噂は、この辺鄙な町にさえ伝わり及んでいた。その噂によると彼らは、あらゆる 町々で美貌の女を狩り集めて淫らな娼婦教育を施しては、前線へ送って将校達の慰みに供するのだと 言う。そしてその悪逆非道さは凄まじく、ある町では命令に従わなかった婦人を、見せしめと称し、その娘 共々丸裸で広場に引き立て、町の人々の目前で、犬をけしかけ獣姦させたと言う話もあるくらいだ。 「ふふふ・・どうやら知っておるようだな!」 怯える美佐子を見つめる鬼沢軍曹の蛇のような目が、弱者をいたぶる喜びにギラギラと輝いている。 「ここでは何だから、上にあがらせてもらうぞ!」 上がりかまちにどっかと腰を降ろして重い軍靴を脱ぎ捨てるや、美佐子にはお構いなしに狭い4畳半の座 敷に上がり込む鬼沢。 「あっ!お待ち・・お待ちください!」 勝手にずかずかとちゃぶ台の前に座り込む鬼沢を、慌てて制止しようとする美佐子であったが、そんなこ とを意に介するような男ではない。 「さぁ、おまえも此処に来て座れ!」 (うぅっ!なんて傲慢な男・・) いくら心の中で恨めしく思おうとも、逆らえないのが悲しい。仕方なしに美佐子も座敷に上がって鬼沢の向 かいに座ろうとした時だった。鬼沢の手が美佐子の手首を掴んで強引に引き寄せる。 「そっちではない!俺の隣に座るんだ!」 「あっ!」 悲鳴をあげる美佐子を抱き寄せると、白いブラウスの上から柔らかな乳房を嫌らしくまさぐる鬼沢。 「ひっ!ば、馬鹿な真似はおやめくださいませ!」 血相を変えて鬼沢から逃れようとする美佐子であったが、図太い腕がしっかりと美佐子の体を抱えて離さ ない。 「ひひひ・・・いい女だ、たっぷり可愛がってやるぞ」 美佐子の首筋に、鬼沢の唇が蛭のように吸い付いて、ちゅうちゅうと音を立てながら這いずりまわる。 「いやぁ〜〜〜っ!やめて!やめて〜〜っ!」 おぞましさに身悶えしながら必死に逃れようとする美佐子。すでに鬼沢の手はブラウスのボタンを引きちぎ り直に乳房を揉みしだいているのだ。 「くくぅ〜〜〜っ!」 無念さに歯軋りする美佐子。やがて鬼沢は我慢できぬとばかりに美佐子を押し倒すと下着もろとも、スカ ートを引き剥がした。裸電球の光に美佐子の羞恥の翳りが艶々と輝く。鬼沢のごつい指が柔らかな秘唇を めくって思う様に蹂躙する。 「うぅっ・・後生ですから・・お、お許しを・・わ、私には出征中の夫がおります・・ど、どうか・・お、お許しくだ さいませ〜〜〜っ!」 涙を流しながら哀願する美佐子。 「くくく・・・亭主か?その亭主は今どこの部隊におるのだ?」 鬼沢の指が、ぐいぐいと美佐子の秘裂を掻き回す。 「あひっ!お、夫は、夫は・・陸軍第八部隊に入隊して・・むぐぅうう・・」 喘ぐように答える美佐子の体が仰け反りかえる。 「そうか!第八か?くくくっ!さぞや、このま○こも、亭主のちんぽを恋しがっていたのであろう!俺の指を、 涎垂らしてひくひく喰い締めておるわ!」 「う、嘘です・・そ、そんな・・」 顔を真っ赤にして、鬼沢の言葉を否定する美佐子。 「ひひひ・・嘘なものか!ではこれは何なのだ?」 美佐子の目の前に突き出された鬼沢の指が、ねっとりと濡れている。 (うぅぅっ!そ、そんな・・・) 「ひひひ・・おまえは亭主が出征して御国のために尽くしていると言うのに、他の男の指先で、まんこを濡 らす浅ましい牝豚なのだ!」 鬼沢は醜く太った腹を波打たせて、げらげらと笑っている。 「うぅっ、あ、あんまりですわぁ・・」 美佐子の目からぼろぼろと悔し涙がこぼれ落ちた。 「どうだ、牝豚なら牝豚らしく、出征した亭主の事など忘れて俺の女にならんか?おれのでか摩羅で毎日 ひいひい鳴かせてやるぞ!」 美佐子は、きっと鬼沢を見据えた。 「な、なんて事を!あ、あなたは、それでも同じ国の軍人なのですか!」 美佐子の目が怒りに燃えている。 「嫌だというのか?」 ぎろりと細い目を光らせて美佐子を睨む鬼沢。 「あたりまえです!あ、あなたの女になるくらいなら舌を噛み切って死にます!」 美佐子の言葉は本心だった。愛する夫を裏切るような真似は絶対に出来ない、しかも相手は夫と同じ軍 人とも思えぬ卑劣極まる男なのだ。 「ひひひ・・・そうか死んだ方がましか?じゃあ亭主と一緒に仲良くあの世へ逝くか?」 美佐子は鬼沢の言葉にぎくりと肩を震わせる。 「な、なんですって?それはどう言う意味なのでございますかっ?」 「いいか!俺らの力を甘く見るなよ!おまえの亭主を戦闘の最前線へ送る事だって訳もないのだ!そうだ な、南方のラリパン島戦線へでも行って貰うか、まさにこの世の地獄、9分9厘生きては帰れぬだろうよ! わはは・・」 腹を揺すって鬼沢が笑う。 「くぅ〜〜〜〜っ!な、なんて卑劣な・・あ、あなたは鬼、鬼だわぁ〜〜」 美佐子はわっと泣きながら叫んだ。 「ふふふ・・そうよ!俺は鬼よ、鬼の鬼沢軍曹様さ!」 細い肩を震わせて泣き咽ぶ美佐子の頬に鬼沢のビンタが叩きつけられる。 「あうっ!」 思わず悲鳴をあげて畳によろめき崩れる美佐子。 「亭主に死んで欲しくないか?」 赤く腫れた頬を押さえながら美佐子はこくりと頷いた。それは抵抗する意志をもぎ取られた哀しい女の顔 であった。 「いいか!亭主が生きるも死ぬもおまえ次第だ!生きて帰って欲しければ俺の女にしてくださいとお願い してみろ!」 鬼沢の顔が獲物をいたぶる喜びで上気している。こうしてこれまで数えきれぬ程の女達を生き地獄に堕 としてきたのだ。 「うぅっ・・鬼沢様の・・鬼沢様の女にしてくださいませ・・」 ついに美佐子は消え入るような声で屈服の言葉を口にする。鬼沢が察した通りに、我が身が地獄へ堕ち ても、夫を死地へ遣る事など出来る女ではなかった。 「くくくっ!そうか、それでは望み通りに、たっぷりと可愛がってやるぞ!」 鬼沢は、ゆっくりと軍服を脱ぎ始める。 「ま、待ってくださいませ・・わ、私はあなたのものになります。だ、だから約束してください、夫と娘の百合 子を無事に帰してくださると・・」 涙に潤んだ眼差しで哀願する美佐子の悲愴な顔を面白そうに眺めながら、鬼沢はにたにた笑って答え た。 「ひひひ・・亭主の方はともかく娘は上からの指示だからどうにもならんな。母親が非協力的態度だと非国 民の娘として最下等の家畜女郎にさせられるのだぞ!家畜女郎がどんなものか分かるか?家畜女郎は 人間様ではなく犬や豚と交尾して、それを見せ物にされるのがお勤めなのだ」 (ひ〜〜〜〜〜〜っ!そ、そんなむごいことを・・・) どんなに極悪非道な男でも今の美佐子には、ただ取り縋って慈悲を請うほか道はない。 「お、お願いします、鬼沢様っ!どんな事でも致しますから・・娘の・・娘の代わりに・・どうか私を・・」 「その言葉に偽りはないのだな?ならば今此処で白菊隊への入隊を志願して貰おうか?歳は少しばかり 超えておるが、おまえだったら誰も文句は言うまいて!くくくっ・・」 「うぅっ!」 美佐子は絶望で目の前がまっくらになる。娘は白百合隊、そして母親である自分は白菊隊で、これからど のような悲惨な運命を辿る事になるのか・・ 「志願するのか、しないのか、さっさと返事をせんか!」 鬼沢のビンタが怒鳴り声と共に美佐子の頬に炸裂する。 「あひぃっ!し、志願致しますわ!お、お願いです・・もう・・もう撲たないでぇ・・」 権威と暴力を前にして最後は屈服するしか術のない哀れな女を、満足げに見下ろす鬼沢。 (うひひ・・・これだから牝狩りは、こたえられんわい!白菊隊の娼婦特訓の厳しさを骨の髄まで味合わせ てやるぜ!)) 鬼沢は脱ぎかけた軍服を再び身に着け始めた。美肉をむさぼる楽しみは後にとって置く程その美味が増 すと言うものだ・・・ 「男は銃を取って御国の為に戦をするが、おまえたち女はその体で御国の為に尽くすのだ!さぁ、立て!」 鬼沢は美佐子の腕を掴んで引き起こすと、玄関口へと引ったててゆく。 「あぁっ、待って・・服を・・服を着ますから・・」 丸裸で家の外に引き出されそうになった美佐子は仰天して悲鳴をあげた。 「白菊隊の女に服など無用だ!このまま本部まで連れて行ってやる!そこへ行ったら褌くらいは締めさせ てやるから安心しろ!あっはっはっはっは・・・」 鬼沢の豪快な高笑いが響く。 「ひーーっ、そ、そんな・・あんまりです・・お、お願いします・・どうか服を着させて くださいましっ・・」 顔面蒼白になって哀訴する美佐子。 「つべこべ言わずに外へ出るんだ!」 がらがらと玄関を開けるや、情け容赦なく鬼沢は美佐子を丸裸で外へ放り出した。待機していた二人の兵 隊が、いきなり目の前に現れた、一糸まとわぬ真っ白な美佐子の裸身を、いやらしい視線で遠慮無く舐め 回す。こんな事には慣れっこで驚きもしないのだ。 「待たせたな!この女を本部へ連れて行くんだ!あとでおまえらにも、たっぷり抱かせてやるからな!わは はは・・」 二人の兵隊はごくりと唾を飲み込み、お互い顔を見合わすと、にんまりと微笑むのだった。 「さぁ行くぞ!」 鬼沢の一声で、二人の兵隊は銃剣の先で美佐子の尻を、小突いて威嚇しながら追い立てる。 「いやぁ〜〜〜〜〜〜っ!」 美佐子の悲痛な叫びだけが、しんと静まりかえった町並みに響き渡る。関わり合いになるのを恐れ、住民 の誰もがぴったりと戸を閉ざしたまま外に出てこないのが美佐子にとっては救いであった。羞恥の翳りをそ よがせる夜風の感触が、堪らないほど辛く美佐子の屈辱を煽り立てる。隊の本部として接収してある町の 公民館までの哀しい道のりを半ば過ぎた頃、電信柱の物陰から一人の男が、鼠のようにこそこそと4人の 前に現れた。 「おや、これは、これは、新藤の奥さんじゃないですか!一体どうなさったのです、そんな格好で!」 (ひーーーーーっ、み、見ないでぇ〜〜) 美佐子は鳥肌が立つような恥ずかしさに両手で乳房を隠して、その場にしゃがみ込んだ。 「おまえは確か昼間、本部で会った男だな!」 鬼沢に声を掛けられた男が、ぺこぺこと頭をさげながら近寄って来る。 「こんな時間まで御苦労様でございます。この地区の班長を務める岩崎源治郎でございます。ちょいと藪 用が遅くなりまして、今うちへ帰ろうとしていた途中なのでございますが、鬼沢軍曹様これは一体何事でご ざいますか?」 吃驚仰天した面持ちで、全裸でしゃがみ込んだまま恥ずかしさにすくんでいる美佐子と鬼沢の顔を交互 に見やる源治郎。 (ふん、なにが藪用だ、おおかた自分が密告した女がどうなるか、ずっと様子を伺っていたのだろう) 鬼沢は顎髭を撫でながら鷹揚に答える。 「そうか!源治郎だったな、昼間は御苦労だった。貴様の情報で、この女の家へ行って来たのだ。そうした らこの女、自分から白菊挺身隊へ志願しおったわ!わっはっは・・」 (あぁーーっ、う、嘘です・・嘘です・・そんな・・) 美佐子の目に涙が溢れる。 「うひひ・・そうでございましたか、なにしろこの奥さんは町一番の別嬪でございますから、きっと喜んで頂け ると思っておりました!」 満面に御愛想笑いを浮かべて揉み手をしている源治郎の姿は、まるで商売人のようだ。 「うん、蟇田少尉も大いに満足されるであろう!貴様には特別の褒美も与えられるかもしれんから楽しみに 待ってるんだな!」 それを聞いた源治郎の顔が、ぱっと輝いた。 「おい!美佐子、おまえのとこの班長様だぞ!班長様の御陰で、おまえは白菊挺身隊に目出度く入隊す る事が出来たのだ!礼を言わんかぁ!」 鬼沢の怒鳴り声が夜道に響き渡る。二人の兵隊が美佐子の両腕を抱えて起きあがらせると源治郎の前に 突き出した。羞恥と悔しさで必死に源治郎から顔を背ける美佐子。 (あぁーーっ、酷い、酷すぎるわぁっ!自分を売った男にその礼を言うなんて・・・) 「なにをぐずぐずしておるかぁ!」 ぱしーんと音を立てて美佐子の尻に鬼沢の平手が叩きつけられる。 「あうっ!」 悔し涙をぼろぼろ零しながら、泣く泣く美佐子は源治郎に礼を述べるのだった。 「は、班長様の御陰をもちまして、私は・・め、目出度く白菊挺身隊へ入隊する事が出来ました・・こ、この 御恩は一生忘れません・・ま、誠にありがとうございました・・」 「そうかい、そうかい、奥さんに喜んで貰って、私も本部まで足を運んだ甲斐があったと言うもんだ。これから 御国の為に存分に尽くしておくんなさいよ!ひひひ・・」 礼を言い終えるなり、さめざめと泣き崩れる美佐子の白い体を、舐めるように源治郎の情欲に輝く視線が這 い回る。それを横目で見ていた鬼沢が口を開いた。 「ふふふ・・生憎今は何にもないが、褒美代わりに今宵は美佐子の極上ま○こを存分に見させてやるぞ! おい!美佐子!股を開いて班長様にま○こを見て貰え!」 鬼沢が部下に目配せすると、二人は心得たとばかりに美佐子の太股を両側から抱きかかえる。両足をM 字型に割り開かれた美佐子は、いやいやと左右に激しく首を振りながら哀訴の悲鳴を叫び続けた。 「お、お願い・・やめて・・やめてぇ〜〜っ!いやっ!いや〜〜〜〜〜〜っ!」 「くくくっ・・こんな事で恥ずかしがっていては白菊挺身隊では生きていけんぞ!これまでは亭主ぐらいに しか見せなかったま○こも、これからは他人の目に晒すのが当たり前になるのだぞ!わっはっはっは・・」 自分を売った卑劣な男の、情欲と好奇に満ちあふれた視線を痛いほど羞恥の狭間に感じながら泣きじゃ くり続ける美佐子。その泣き声が鬼沢の胸には心地よい歌のように響いてくるのであった。 第一話 牝狩り哀歌 完 |
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